個性を認める社会(2024年4月1日『琉球新報』-「金口木舌」)

 よく利用する近所のスーパーが従業員の身だしなみルールの緩和を決めた。安全や衛生面に留意しながら、髪形や髪の色、ピアスやネイルなどを自由にする方針だ

球陽高校は制服や見た目に関する校則を期間限定で緩和した。私服姿のほか、化粧やピアスをして登校する生徒もいたようだ。一人一人の個性を認める風潮は社会全体に広がっている

リクルートマネジメントソリューションズが昨年実施した新入社員の意識調査では、働きたい職場の特徴として「お互いに個性を尊重する」が上位にあった。個性を大切にしてほしいと願う新入社員は増加傾向にあるという

▼趣味や得意なこと、好みの服装や髪形に至るまで、みんな違うのは当たり前。一定のルールはあってもいいが個性が消えると面白くない。会社も学校も多様性が尊重される方がいい
▼新年度が始まった。多くの人が新たな気持ちで一歩を踏み出すだろう。自分の個性と向き合い、思い切り表現するのも悪くない。社会が個性に対して寛容であれば、日々の生活がもっと楽しくなる。

 

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身なりに関する校則の試験的緩和の実施(2/20〜3/21)について(2024年2月13日『県立球陽高校』)

身なりに関する校則の試験的緩和の実施(2/20〜3/21)について

 保護者の皆様、および、地域の皆様、日頃から本校の教育活動へのご理解とご協力ありがとうございます。

 コロナ禍を経験し、教育環境が大きく変化した現在、本校では文部科学省の新生徒指導提要(2022)に従い、校則の見直しを検討しています。また、今年度の生徒の課題探究テーマにおいて、身なりの校則に関するものが複数あり、身なりの校則の緩和と意識の変化を検証したいという生徒の声もありました。そのため、2/20(火)〜3/21(木)の間、これらを検証するプロセスの一環として身なりに関する校則を一時的に緩和することにしました。

 本施行期間は、校則見直しのためだけでなく、生徒たちが自らの判断で適切な服装を選び、集団生活におけるルールを自分たちで考え、責任をもって行動する機会でもあります。この期間を通じて、生徒たちの自律性の育成と、校則の見直しについての議論を進めていく所存です。

 3/22(金)の修了式には身なりに関する校則を一旦従来のルールに戻し、その後は生徒や職員、保護者様の声を聞きながら議論を進めてまいります。保護者の皆様には、身なりに関してお子さまと十分に話し合い、双方合意の上で実施されますようお願いいたします。

 保護者の皆様や地域の皆様には、この取り組みにご理解とご協力を賜りたくお願い申し上げます。