紅麹サプリを摂取した人に健康被害が出ている問題です。サプリを摂取していた盛岡市の女性が28日IBCの取材に応じ、不安を語りました。
【写真を見る】「健康診断で腎機能関連に軽度の異常」
“紅麹コレステヘルプ毎日かかさず3粒” 盛岡市の50代女性が不安語る 「見慣れたパッケージがニュースに出てきて、もしかしたら困ったことになったかもしれないなと」 こう話すのは盛岡市に暮らす50代の女性です。
女性は去年1月から健康被害の報道があった3月22日まで、毎日かかさず3粒、問題のサプリメントを摂取していました。
女性が摂取していた「紅麹コレステヘルプ」は小林製薬が製造する紅麹を原料とするサプリメントです。
これまでにこのサプリを摂取していた人のうち4人が死亡し、106人が入院したことがわかっていて、小林製薬が因果関係を調べています。
このサプリを摂取していた盛岡市の女性は、飲み始めてから半年ほど経った去年8月、健康診断の尿検査の一部の項目で「B判定」=軽度の異常が見つかりました。 (女性) 「人生で初めて尿検査でB判定が付いた。“あれおかしいな”、と思ったが、疲れているんだろうと思ってそのままにしてしまった」 B判定を受けた項目は、紅麹のサプリで健康被害が出ているのと同じ、腎機能が関係しています。
(女性) 「朝起きるのが辛いなとか、日中ものすごく気絶するように眠くなるときがある倦怠感は、もしかしたら腎臓から来ていたのかもしれないと思うとちょっと不安。信じていたのになという気持ち」 一連の報道で不安を覚えた女性は27日、市内の病院を受診し、1週間後に判明する診断結果を待っている状況です。 日々不安を抱えながら、小林製薬の早急で細やかな対応を望んでいます。 (女性)
「何もないのが一番いいので、そうなってほしいと思っている。もしかしたらあるかもしれない被害に対しての救済の形、対応を取ってもらえたらいいなと思う」 この問題を巡っては27日、大阪市が小林製薬に対し「紅麹コレステヘルプ」を含む3つのサプリメントの回収を命令じる行政処分を行いました。
IBC岩手放送