■3月11日 『美人局』なる難読語を久しぶりに新聞の見出しで見た。男女が共謀し、肉体関係などをエサに脅し金を巻き上げる古典的な犯罪。SNSで知り合った男子大学生を脅迫し、逃げた際にビルから転落死させたとして大阪の男女中学生3人が強盗致死容疑で逮捕された。まさに「世も末」の悲惨な事件だ。

 『美人局』と書いてなぜ「つつもたせ」と読ませるか。諸説あり男女の性器も語源らしいが、その伝でいえば今話題の『青年局』はさしずめ「くちうつし」とでも…。昨年11月、党青年局所属の国会議員らが参加し和歌山市で開かれた自民党の「青年局近畿ブロック会議」でのハレンチ行為がそれだ。

 約50人が参加した会議後の親睦会。露出の多い衣装をまとった5人ほどの女性ダンサーが現れ、ステージやテーブル周辺で踊った。興にのった参加者の中には紙幣をダンサーに「口移し」したり、衣装に紙幣を挟み込み尻に触るつわものもいたとか。昔の団体旅行で、いいトシしたオッサンたちが宴席で繰り広げたらんちき騒ぎそのものだ。

 この金はどこから出たのか。もとをたどれば会議を運営した和歌山県連にも政党助成金が配分されているため、費用の一部に公費が含まれている可能性が高いとか。会議があった11月は、まだ裏金問題は表立ってはいなかった。スタートは出遅れたが、「青年」のパワーでアッという間に党スキャンダルの先頭集団に追いついた感じだ。

 そういえば「ラブホ不倫」の広瀬めぐみ参院議員は昨年夏、自民党『女性局』の観光風研修でパリのエッフェル塔をバックにした写真が物議をかもした。さて、この局の読み方は…。「なんでもあり」とでもしておくか。(今村忠)

 

 

遠野なぎこ、“赤ベンツ不倫”謝罪議員をバッサリ「艶っぽいな、あれはまたやる」(2024年3月6日)