愛知県議会 質問や答弁をリアルタイムで文字化アプリを導入(2024年2月16日『NHKニュース』)

聴覚に障害がある人などが議会を傍聴しやすい環境を整えるため、愛知県議会は、2月の定例議会から、質問や答弁の声をリアルタイムで認識し、文字で表示できるアプリを導入することを決めました。
愛知県議会では、聴覚に障害がある人などから議会の傍聴希望があった場合手話通訳者や内容を文字で要約して伝える「要約筆記者」に対応を依頼していますが、通訳者などの手配のため、5日前までに申し出てもらう必要があり、直前の傍聴希望には対応できていませんでした。
このため、愛知県議会は、2月19日に始まる定例議会から質問や答弁の声をリアルタイムで認識し、文字で表示できるアプリを導入することを決めました。
議会事務局では、アプリをインストールしたタブレット端末を3台用意して希望者に貸し出すことにしていて、当日の傍聴希望にも対応できるということです。
導入に先立って、去年12月の議会で、どの程度、正しく声を文字化できるか検証したところ、9割ほどが正しく変換できたということです。
愛知県議会によりますと、アプリを導入したタブレット端末を傍聴希望者に貸し出すのは、全国で初めてだということです。
愛知県議会事務局は「障害の有無にかかわらず、傍聴しやすい開かれた議会をつくっていきたい」としています。