「セクシー田中さん」問題で小学館「要望伝えた」、脚本家「初めて聞いた」 残るは日テレ(2024年2月12日配信『産経新聞)

 

日本テレビの対応に注目が集まっている

ドラマ「セクシー田中さん」(日本テレビ系)の原作者である漫画家、芦原妃名子さん(享年50)が急死した問題は新たな展開を迎えた。ドラマ化をめぐる経緯について、出版元の小学館が「原作者の要望は制作側に伝えた」とする一方、脚本家は「初めて聞くことばかり」とコメントしたのだ。ボタンの掛け違いはどこから生じたのか。

芦原さんは1月26日、脚本や登場人物の設定をめぐり、日テレ側と見解の相違があったことをSNSに投稿。28日に投稿を削除後、29日に栃木県内で死亡していた。

小学館は8日になって、現場編集者らが「著者の意向が尊重されることは当たり前のこと」「守られるべき権利を守りたいと声を上げることに、勇気が必要な状況であってはならない」とコメントを出した。

小学館自体も「先生のご要望を担当グループがドラマ制作サイドに、誠実、忠実に伝え、制作されました」と報告し、現在、再発防止に向けて調査を進めていることを明らかにした。

一方、ドラマの脚本を担当した相沢友子氏は同日、インスタグラムで「(故人が)書かれていた経緯は、私にとっては初めて聞くことばかりで、それを読んで言葉を失いました」ともつづったのだ。

制作サイドに要望を伝えたという小学館。初めて聞いたという脚本家。いったい答えはどこにあるのか。「日本テレビが脚本家にどのように説明していたのかが真相のカギを握っている」と放送関係者が話すように、ここからは日本テレビの対応が注目される。

脚本家がコメント「私にとっては初めて聞くことばかり」

小学館が新コメント 原作者の要望「誠実、忠実に伝え、制作された」

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