「フォロワー数は180万人を超えていますが、首相官邸のアカウントが約29万人ですので、異例の数と言えます。運用開始から20日ほどでフォロワー数は100万人に達し、5月の天皇陛下のご即位5年、御料牧場でのご静養風景、6月の英国ご訪問と、次々と増えていきました。もっとも多くの『いいね』を集めたのは、両陛下が御料牧場でタケノコ掘りをされる場面のお写真で、約69万件でした。
2023年に、警察庁警備局の外事情報部で経済安全保障室長を務めていた藤原麻衣子さんが広報室長に着任し、1年かけてインスタの運用準備を進めてきました。藤原氏さんセキュリティやリスクマネジメントの専門家で、着任当初は広報部門の管理職としての資質が疑問視されてこともありましたが、こうした見方をひっくり返すほどの成功を納めたと言っていいと思います」(宮内庁関係者)
「英国ご訪問や園遊会といった場所で、比較的若い複数人のスタッフが撮影している場面をよく見かけるようになりました。発信のタイミングも、行事などが終わってから時間を空けずにアップしており、宮内庁による情報発信の対応力も変化したように感じています。先日の能登半島地震や豪雨災害のお見舞いの際にも、翌日には写真や動画が発信されていました」(皇室担当記者)
「広報室の職員も現状の10人から3人増やす予定だと聞いています。ただ、課題もないわけではないようです。運用開始の目的の一つは、“皇室になじみが薄い若年層に興味を持ってもらう”という点にありましたが、フォロワー数の半数以上は中高年層で、13歳から34歳までの割合は17%でした。広報室もまだ若年層に浸透する余地はあるという認識で、今後は外部の企業や有識者からの知見を得ていくと聞いています。
秋篠宮家や他の宮家のご活動についても発信していくことも検討されていますが、“両陛下や愛子さまの普段のご様子が発信できないものか”という声も上がっています。たしかに、SNSでの情報発信に積極的な英王室では、国王夫妻やウィリアム皇太子一家の“オフショット”のような写真も投稿しているので、こうした例を参考にしていく必要はあると感じています」(前出・宮内庁関係者)
《ご公務だけでなく、普段の様子などもどんどん発信してください》
《公務では拝見出来ない自然なお姿を時々でいいのでお願いします》
仲むつまじい天皇ご一家の日常のひとコマは、これまで以上の“いいね”を集めるにちがいない――。