静岡県警が無罪となった袴田巖さんへの捜査実態について聞き取り始める 検証結果は公表へ 県議会の質問戦で本部長が明らかに (2024年12月5日)

静岡県議会では12月5日から質問戦が始まりました。質問に立った議員からは無罪が確定した袴田巖さんへの当時の県警の捜査について検証を求める声があがり、県警本部長は検証を行い結果を公表すると明らかにしました。


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逮捕から58年でついに…袴田巖さんの無罪確定 静岡地検が上訴権を放棄 世紀をまたいだ冤罪事件が問いかけるもの 5日から始まった県議会12月定例会の質問戦。

議題にあがったのは袴田巌さんへの県警の当時の捜査についてです。 58年前に当時の清水市で一家4人が殺害された事件を巡っては、袴田巖さんの無罪が10月に確定し、県警の津田隆好 本部長も当時の取り調べに問題があったことを認めています。 こうした中、5日は自民改革会議の大石健司 議員が当時の捜査についての検証を求めました。

自民改革会議・大石健司 議員: 無罪判決で厳しく指摘された内容をしっかりと検証し、警察組織全体の教訓とすべき。県警では具体的にどのように事実確認を行い、今後の適正な捜査につなげていくのか これに対して津田本部長は約20人体制で元捜査員や関係者らに当時の捜査の実態などの聞き取りを行っていると明らかにし、検証内容は公表する予定と答えました。

県警・津田隆好 本部長: 判決で捜査機関の捜査に対して、非常に厳しい指摘がされたと承知している。 今回の事実確認の中で現在の捜査へ教訓とする事項があれば、しっかりと受け止め、より一層緻密かつ適正な捜査に活かしたい。現在行っている事実確認が終了した際にはその結果を公表したい 県警は「可能な範囲で事実確認を進める」としています。