「虎に翼」家長制度、性転換、事実婚を想起させるワードにネット反響「攻めてる」の声(2024年8月21日『日刊スポーツ』)

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朝ドラ「虎に翼」主演の伊藤沙莉(2024年3月撮影)
 NHK連続テレビ小説「虎に翼」(月~土曜午前8時)の第103話が21日に放送された。
 
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寅子&優未が星家訪問のオフショット
 ※以下ネタばれを含みます。
 あらすじは、星家にやってきた寅子(伊藤沙莉)と優未(毎田暖乃)。だんらんの食事が進む中、航一(岡田将生)は佐田姓を名乗ることを提案をする。航一の継母百合(余貴美子)は大反対する。航一の長男朋一(井上祐貴)、長女のどか(尾碕真花)はそれでも構わないと言うが-。そんな中、轟(戸塚純貴)の提案で、寅子は優未と航一と、轟の仲間たちの集まりに参加することになる。性転換手術を受けた人や、さまざまな人が集った。そんな中、航一は寅子に「婚姻届を提出する結婚はやめましょう」と提案する。
 現代でも変わらぬ問題意識に、ネットでも反響があった。
 X(旧ツイッター)には「家長制度キタァ」「旧姓で働くことは不可能?」「立場上難しいんだな」「桂場は鋭い」「平成29年から可能になった」「朝ドラで、性転換というワード。攻めてるな」「事実婚?」などとコメントが並んだ。
 日本初の女性弁護士で、のちに裁判官となった三淵嘉子(みぶち・よしこ)さんをモデルにした昭和の法曹界が舞台の物語。伊藤はヒロインの猪爪寅子(いのつめ・ともこ)を演じる。
 朝ドラ110作目で、三淵嘉子さんをモデルにした半生を再構成してフィクションとして描く作品。「虎に翼」は中国の法家「韓非子」の言葉で「強いものの上にさらに強さが加わる」という意味。
 石田ゆり子三代目J SOUL BROTHERS岩田剛典、松山ケンイチらが出演。尾野真千子が「語り」を担当。よるドラ「恋せぬふたり」で向田邦子賞を受賞した吉田恵里香氏が脚本。主題歌「さよーならまたいつか!」をシンガー・ソングライター米津玄師が務める。