青空の下 ちょっと一休み 下北沢の街角に椅子設置(2024年4月7日『東京新聞』)

 
こはぜ珈琲の店先に置かれた「ソラいす」。誰でも座ることができる=世田谷区で

こはぜ珈琲の店先に置かれた「ソラいす」。誰でも座ることができる=世田谷区で

 街角に誰でも座れる椅子を-。東京都世田谷区・下北沢を過ごしやすい街にしようと活動するグループが、店先に休憩用の椅子を置く「シモキタ・ソラいす」プロジェクトを始めた。快晴の空のような青色の椅子で、3月末から2店舗に置いている。今後、協力店を広げたい考えだ。

 グループは、下北沢駅近くの道路事業予定地を休憩スペースなどとして活用する「下北沢リンク・パーク」を運営。下北沢は、街歩きを楽しむ人が多い一方、以前から「座って休める場所が少ない」との声があり、企画した。
 「世田谷まちづくりファンド」の助成金を得て、昨年度から市販の椅子を青く塗るなどして20脚を用意。協力店には無料で貸し出し、置いてもらう。

 3月末から店の軒先に椅子を置く「こはぜ珈琲(コーヒー)」オーナーの谷川隆次さん(43)は「街の人とお店の人とのコミュニケーションの場が増えたらいいなと思った」と話す。詳細は「シモキタテーブル-駅広部会」のウェブサイトへ。(奥野斐)