博物館・施設をご視察 子供たちと交流も
26日に伊勢神宮へのご参拝を終えられ、翌日の27日は三重県明和町の「斎宮歴史博物館」を訪問された。愛子さまを一目見ようと、大勢の人が詰めかけるなか、愛子さまが子供たちを見つけ、歩み寄られる場面もあった。これは事前の予定にない行動で、愛子さまのお気遣いあふれる”サプライズ”に子供たちは大喜びだった。
伊勢神宮に仕えた女性皇族、「斎王」に関する資料を集めた施設で、中世を代表する女流歌人・ 式子内親王(しょくしないしんのう)の和歌も展示されていた。「中世の和歌」をテーマに、A4サイズで数十ページの卒業論文を提出されたという愛子さまは、「卒論で扱いました」と話された。
その後、近くにある平安時代の生活や文化を体験できる施設、「いつきのみや歴史体育館」をご訪問。平安貴族の遊び「貝覆い」を体験された。裏返しに並べられた貝から2枚を手に取り、ぴったりと合う対の貝殻を探す遊びで、実際に愛子さまが合う貝殻を見つけられると、笑顔を見せられた。そして、「貝覆い」を体験している小学生に「コツは何かありますか?」などと声をかけられ、交流された。 その後、伊勢市の宇治山田駅に到着された際にはマスクを外し、見送りに来た大勢の人たちに手を振られた。
グレーのロングドレスで神武天皇陵を参拝
神武天皇陵を参拝されるため、奈良県橿原市へ移動された愛子さま。近鉄大和八木駅に到着し、出迎えた駅長や奈良県知事らと挨拶を交わされた。 今回の参拝は、初代天皇とされる神武天皇に大学ご卒業やご就職の報告をされるためのもので、2016年7月に天皇皇后両陛下とともに訪れて以来、約8年ぶりとなる。 神武天皇陵に到着された愛子さまは淡い水色のスーツから参拝服に着替えられた。歴代天皇陵へのご参拝の際、女性皇族はロングドレスを着用されるというドレスコードがあるとされており、これまでグレーや黒が選ばれている。今回、愛子さまはグレーのロングドレスに黒の帽子をお召しになっていた。
神妙な面持ちで参道をゆっくりと歩き、陵の前で玉串をささげ、深く拝礼された。8年前、神武天皇陵を初めて参拝されたときは両陛下と並ばれ参拝された愛子さま。初めてとなる、お一人でのご参拝を無事に終えられた。
ご参拝を終えた愛子さまを見送るため沿道と駅前に大勢の人が集まった。愛子さまは車を降りると、笑顔で手を振られ、何度も会釈された。そのまま、橿原神宮前駅に入られ、帰京された。
無事に、初めてとなる単独での地方訪問を終えられた愛子さま。以前、天皇皇后両陛下と神武天皇陵を訪問された際には制服姿だったが、立派に成長され、エレガントなドレスで参拝される姿には皇室の一員として両陛下を支えるご自覚が感じられる。
4月から宮内庁がインスタグラムで皇室の活動に関する情報を発信する予定だが、愛子さまの素敵な笑顔を見られる機会が増えるだろう。