元東京地検特捜部副部長で弁護士の若狭勝氏が23日、ユーチューブチャンネル「弁護士 若狭勝のニュース塾」を更新。お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志が、女性問題を報じた週刊文春の発行元の文藝春秋などを提訴した裁判について私見を述べた。
【写真】松本を実名告発した大塚里香さん
松本側の訴状の内容について若狭氏は「松本さんはこの裁判においてかなり不利であると感じました」と切り出した。
その上で「裁判というのは訴状を見ただけで、その事件の筋が良いか悪いかが分かることがある。事件の筋がよければ勝訴の可能性が高くなり、逆に事件の筋が悪いと敗訴の可能性が高い」と解説。「訴状において事実がどの程度書かれているか。主張がどの程度整っているかが裁判官の心証として非常に大きくなる」という。
その上で訴状について「内容を分析するに松本さん側は不利だと思います」と述べた。
松本側が訴状で述べている「ずさんな取材」についても文春側が「ホテルの部屋を実況見分していることが事実だとしたら警察捜査に近いものを裏付けとして行っている」と感想を述べた。