時速160キロで追突事故、危険運転致死罪求め署名7万5千筆 宇都宮の国道(2024年2月12日配信『産経新聞』)

事故現場付近に花を供え、手を合わせる佐々木多恵子さん(右)ら=12日午後、宇都宮市

昨年2月に宇都宮市の国道で、時速160キロを出して走行していたとみられる乗用車に追突され、バイクの男性が亡くなった事故から14日で1年となる。男性の妻、佐々木多恵子さん(59)が12日、現場に花を供え、乗用車を運転していた被告(21)を「なぜ危険運転致死罪に問えないのか」と苦しい胸の内を語った。厳罰を求める署名は7万5千筆を超えた。

亡くなったのは一匡さん=当時(63)=。乗用車を運転していた被告は自動車運転処罰法違反(過失致死)罪で起訴され公判中。佐々木さんは同法の危険運転致死罪の適用を求める署名を集め、宇都宮地検に提出している。

1999年に東名高速道路で、飲酒運転のトラックに追突され娘2人を失い、危険運転致死傷罪の成立に尽力した井上保孝さん(73)夫妻も献花に訪れ、「検察はすぐに訴因変更を」と訴えた。

被害者の会を設立した遺族の「納得できない」司法判断

危険運転致死罪に変更要望