中居正広氏(52)の女性トラブルにフジテレビ社員の関与が報じられた問題で、27日に同局の港浩一社長(72)が行う記者会見について、レイ法律事務所の河西邦剛弁護士が、注目される5つのポイントを解説した。
(1)【港浩一社長の進退】
「仮に退任を表明するとして何を理由に退任するかがポイント。港社長は前回の記者会見を失敗したということだけじゃなく、社長として複数の判断ミスをしてきた可能性がある。港社長が女性トラブルを把握した段階で他の取締役に共有をしたのか、トラブルを把握した上で(現)『だれかtoなかい』の放送続行をなぜ判断したかも重大なポイントになる。場合によっては退任などの形で責任をとらなければいけないだろう。ただ、港社長が退任するだけでスポンサーが回復するのかについては、そうとも思えない部分もある」
(2)【日枝久相談役の会見出欠と進退】
「社員説明会では、日枝相談役の出席を求めている。日枝相談役が会見に出席して、第三者委員会へ協力を最大限にして欲しいと呼びかければ、社員の気持ちは少なからず変わると思う。必ずしも、港社長、日枝相談役ら幹部の進退がスポンサー回復の特効薬になるとは言えないが、そこまで踏み込むかどうかはスポンサー、社員、視聴者は注目しているはずだ」
(3)【会見で明らかにすべき事実】
「港社長は2023年6月にトラブルを把握したにもかかわらず、『まつもtoなかい』を『だれかtoなかい』とタイトルを変えてまで放送を継続したのか、説明が必要。被害を訴える個人よりも、組織の都合を優先したこと、それが企業風土なんじゃないかと思われているからこそ、スポンサーが離れていっている」
(4)【10分遅れの放送・配信】
「女性のプライバシーに関する情報が流出した場合は取り返しがつかないため、報道各社による会見の放送・配信の10分のディレイは必要な措置だ。被害女性に関して、憶測で発言する記者がいた場合、即座に注意や会見を一時止めて仕切り直すなど、臨機応変で的確な司会進行が必要になる」
(5)【今後の展望】
「スポンサーから見てフジ・メディア・ホールディングスの企業体系が変わったと思われるくらいの人事は必要。総取っ替えということではないのかもしれないが、やはり港社長や社員説明会で求められている日枝相談役は対象に挙がってくる可能性はある」
フジ・杉原千尋アナ「今、一分一秒を本当に争っている状況」騒動渦中のフジテレビ社員の心境と状況語る(2025年1月26日『スポーツ報知』)
杉原千尋アナウンサー
フジは、17日に東京・台場の同局で港浩一社長(72)がテレビカメラを入れずに会見を行ったが27日に改めてオープンな形式で会見を行うことを発表。今回の問題について日弁連のガイドラインに準拠した第三者委員会を設置し調査することも表明した。さらに23日には港社長ら経営幹部が社員に向けた説明会を同局で開いた。
これに同局の杉原千尋アナウンサーは「4時間半に及ぶ説明会だったのですが、その中で本当に社員からいろいろな意見、質問が出ていました」と明かした。そして「今、一分一秒を本当に争っている状況なので、社員一丸となって何か変わらなければいけない、変えなければいけないという空気は強く感じました」と語った。
フジテレビの杉原千尋アナウンサー
番組では中居正広氏(52)の芸能界引退(23日)や中居氏の女性トラブルに編成幹部が関与したと報じられている同局の社員説明会(同日)を取り上げた。
同説明会に出席したという杉原。「スタジオで説明会が開かれたのと、配信という形で社員には違う所にいても見られるようにという設定はされていました」と会の形式を説明した。
さらに「4時間半に及ぶ説明会だったんですけど、本当に社員からいろんな意見、質問が出ていましたし」と当時の状況を回顧。
続けて「今1分1秒本当に争っている状況なので社員一丸となって何か変わらなければいけない、変えなければいけないという空気は強く感じた」と振り返った。
フジテレビ・港浩一社長
タレント中居正広の女性トラブルに端を発した騒動で揺れるフジテレビは23日、社員に向けた説明会を行った。この会には嘉納修治会長と港社長が出席し、集まった約500人以上から質疑応答を受けたという。
4時間半に及んだこの説明会に参加したという杉原アナ。番組MC・東野幸治から詳細を聞かれると「スタジオで説明会が開かれ、配信というかたちで違うところにいても見られるように、という形で設定されていました」と話した。
また「その中では本当に社員から色んな意見、質問が出ていました」と明かすと「今、1分1秒を争っている状況なので、社員一丸となって『何か変わらなければいけない』『変えなければいけない』という空気は強く感じました」と緊迫した様子を振り返った。