『孤独のグルメ』映画公開で “令和の寅さん” になる可能性…元日は10時間以上放送するもすぐに “ロス” 嘆く声(2025年1月2日『SmartFLASH』)

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ふだんは白髪の松重豊
 放送開始から12年めを迎えた松重豊主演のドラマ『孤独のグルメ』(テレビ東京系)。
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松重豊と40年来の仲…『劇映画 孤独のグルメ』主題歌を担当した大物ミュージシャンnおロックバンド「ザ・クロマニヨンズ」の甲本ヒロト(59)。
 2017年からは毎年「大晦日スペシャル」が放映され、過去作品も一気見できることから、今では年末年始の「風物詩ドラマ」になりつつある。
「今年は、1月10日に『劇映画 孤独のグルメ』が封切りされることもあり、テレビ東京は例年以上に地上波、BS放送で『孤独のグルメ』を押し出す編成になっています。12月30日から1月3日まで毎日、短くて3時間ほど、元日には地上波で10時間以上も放映され、“井之頭五郎” が胃袋を満たしていました。
 SNSには《もうテレビ東京孤独のグルメ専門チャンネルと化してる》という意見もありましたが、元旦の日本経済新聞には原作者の漫画家・久住昌之氏と松重さんの対談が見開きで掲載されるなど、盛り上がっています」(芸能担当記者)
 大晦日には、兵庫県の道の駅「神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」で500機のドローンを飛ばし、夜空に五郎の似顔絵とともに「腹が、減った」の文字が浮かび上がるという、豪華な映画のPRもおこなわれた。
 まさに『孤独のグルメ』づくしの年末年始。そのため、それ以外のグルメ番組が放映されると、ネット上にはすぐに「五郎ロス」のポストが目立つようになる。
 こうしたこともあり、「『孤独のグルメ』は昭和平成の時代に愛された国民的映画『男はつらいよ』の令和版になるのでは」という声が聞こえてくる。
「昭和30~40年代のおもな娯楽は映画でしたが、なかでも『寅さん』の人気は抜きん出ていました。正月映画といえば、寅さん。その後、テレビドラマとしても放映され、高視聴率をキープしました。
孤独のグルメ』はテレビ版が人気ですが、将来的に飲食店がなくなることはありませんから、今回の映画が成功すれば映画でもシリーズ化がありえます。そうすると、『男はつらいよ』や西田敏行さん主演の『釣りバカ日誌』に次ぐ国民的な映画になる可能性も秘めています」(ベテラン芸能記者
 BSテレビ東京は、2024年10月からシリーズ全50作を4Kデジタル修復版を1年かけて放送していることから、五郎ファンの「寅さん化」への期待は高まる。
 Xにも《孤独のグルメって、現代の『男はつらいよ』だ》《世が世なら男はつらいよとタッグを組ませると魅力が増すような気がした》《『孤独のグルメ』もはや作者の手を離れて現代版男はつらいよみたいになっとる》などのポストがあがっている。
 松重は、「映画の集客も見込めないような事態になれば、僕はかねて公言しているとおり、責任を取って『孤独のグルメ』から身を引きます」とコメントしているが……はたして本音は?

松重 豊(まつしげ ゆたか、1963年〈昭和38年〉1月19日~ ) 長崎県長崎市生まれ、福岡県福岡市東区出身の俳優。ザズウ所属。かつては東京サンシャインボーイズ、蜷川スタジオに所属していた。
 1981年(昭和56年)4月に西南学院高等学校を卒業して上京し、明治大学文学部文学科で演劇学を専攻する。大学を卒業して蜷川幸雄が主宰する劇団「蜷川スタジオ」に入団する。1989年に退団し、国内外の舞台、テレビドラマ、映画、Vシネマ、CM、ナレーションなどに多数出演した。

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解説
原作・久住昌之、作画・谷口ジローによる同名漫画を実写化し、グルメドキュメンタリードラマの代名詞的存在として長年にわたり人気を集めるテレビドラマ「孤独のグルメ」シリーズの劇場版。主演の松重豊が自ら監督を務め、主人公・井之頭五郎が究極のスープを求めて世界を巡る姿を描く。
輸入雑貨の貿易商・井之頭五郎は、かつての恋人である小雪の娘・千秋からある依頼を受けてフランスへ向かう。パリに到着するといつものように空腹を満たし、依頼者である千秋の祖父・一郎のもとを訪れる。一郎は子どもの頃に飲んだスープをもう一度飲みたいと願っており、五郎にそのレシピと食材を探してほしいと依頼。わずかなヒントを頼りに、究極のスープを求めてフランス、韓国、長崎、東京を駆け巡る五郎だったが、行く先々でさまざまな人物や事件に遭遇し、次第に大きな何かに巻き込まれていく。
韓国領の島で暮らす女性・志穂を内田有紀、スープ探しを手伝うことになる青年・中川を磯村勇斗、五郎をフランスに呼ぶ千秋を杏、千秋の祖父・一郎を塩見三省、中華ラーメン店「さんせりて」の店主をオダギリジョー、五郎の同業者・滝山を村田雄浩が演じ、ドラマ「梨泰院クラス」のユ・ジェミョンが韓国入国審査官役で特別出演。( 映画.com)
2025年製作/110分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2025年1月10日