中居正広 解決金は異例の高額 守秘義務違反の追及は困難か “違約金逃れ”の記事「真実に近いのでは」 正木弁護士が見解(2025年1月11日『デイリースポーツ』)

キャプチャ
 昨年末に一部週刊誌などで女性トラブルを報じられ、9日に公表した声明文で示談成立とタレント活動継続を宣言した中居正広(52)について、弁護士法人「ユア・エース」の正木絢生代表弁護士がデイリースポーツの取材に対応。報じられている示談金が異例の高額だと指摘し、中居の活動継続宣言には疑問を呈した。
 正木弁護士は一般的な「示談」について「法律上、和解契約民法695条)のことを言います」とし、モデルケースとして「解決金として、いくらをいつ払うのかというのを決め、トラブルの事実について第三者に口外しないという口外禁止(守秘義務)条項も盛り込みます。そうすると、加害者には解決金の支払義務と守秘義務が、被害者には守秘義務が課せられることになります」と説明。「立証等の点から、守秘義務違反の追及は現実には困難なことが多い」とも解説した。
 約9000万円とも報じられた解決金については「企業などが絡まない個人間での示談ということであれば、かなり多い」と指摘。「一般人が当事者のトラブルで、数千万円が示談の相場になるのは、誰かが死亡したり重い後遺症が残ってしまったりといった重大な問題が起こってしまっている場合」とし、「中居氏の知名度が高く、社会的に影響力が大きい芸能人であることを考慮した結果では」と語った。
 トラブルの相手とされる女性が週刊誌の取材に回答していることには「守秘義務条項に違反しないのであれば、解決金を受け取った側が取材に回答することは自由」と説明。中居が芸能活動を「支障なく続けられることになりました」と宣言したことに「中居氏自身が示談成立を受けて判断しているのか、示談が成立したことを評価して仕事をさせる側が中居氏に仕事を与える意思を示しているのか」としつつ、「前者であれば、中居氏がどのように考えるかは個人の自由であり問題ありません。後者であれば、示談の成立が直接的に芸能活動を継続できるかどうかに結びつくとは思えません。最終的に、社会全体が評価することになるのではないでしょうか」と疑問を呈した。
 その上で、中居の宣言の真意を「『CMやテレビ番組の契約解除により生じる10億円に及ぶと思われる違約金を逃れるため』とする記事が最も真実に近いのでは」と推察。「中居氏の事務所は個人事務所であり、莫大な違約金を支払う体力はないと考えられるからです」と根拠を述べた。

紀藤弁護士中居正広声明に「残念でなりません…私が相談受ければ削除する箇所」をズバリ指摘(2025年1月11日『日刊スポーツ』)
 
キャプチャ
紀藤正樹氏(2022年7月撮影)
 紀藤正樹弁護士が11日までにX(旧ツイッター)を更新。タレント中居正広(52)が一部週刊誌などで報じられていた一連の騒動について発表した声明についての自身の見解を、さらに補足する投稿をした。
 中居をめぐっては、23年6月、女性との間にトラブルが発生し、約9000万円の解決金を支払って示談したと一部週刊誌などが報じていた。中居は9日、「お詫び」と題した文書で「トラブルがあったことは事実です」と認め「双方の代理人を通じて示談が成立し、解決していることも事実です」と伝えた。そして「このトラブルにおいて、一部報道にあるような手を上げる等の暴力は一切ございません。なお、示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました」などとつづっている。
 紀藤氏はこの件について、9日夜のポストで「リスク回避の観点からは”なお書き”2行は不要ないし誤解を招くと思います」とした上で「その他がよく練られた文章なのに残念な感があります」とつづっていた。
 紀藤氏はその後、10日夜の投稿で「補足」として、「中居氏を守るのが事務所や顧問弁護士なのに、チェック漏れからか、中居氏の立場を不利にしてしまったたことは残念でなりません。私が相談を受ければ削除する箇所」と指摘した。

掲載されたコメントの全文
お詫び
この度は、皆様にご迷惑をお掛けしていること、大変申し訳なく思っております。
報道内容においては、事実と異なるものもあり、相手さま、関係各所の皆さまに対しては大変心苦しく思っています。
これまで先方との解決に伴う守秘義務があることから、私から発信することを控えておりました。
私自身の活動においても、ご苦労を強いてしまっていることが多々発生しておりますので、私の話せる範囲内でお伝えさせて頂きたいと思います。
トラブルがあったことは事実です。そして、双方の代理人を通じて示談が成立し、解決していることも事実です。解決に至っては、相手さまのご提案に対して真摯に向き合い、対応してきたつもりです。このトラブルにおいて、一部報道にあるような手を上げる等の暴力は一切ございません。なお、示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました。
また、このトラブルについては、当事者以外の者の関与といった事実はございません。
最後になります。
今回のトラブルはすべて私の至らなさによるものであります。この件につきましては、相手さまがいることです。どうか本件について、憶測での詮索・誹謗中傷等をすることのないよう、切にお願い申し上げます。
皆々様に心よりお詫びを申し上げます。
誠に申し訳ございませんでした。
2025年1月9日
のんびりなかい 中居正広