ニヤケが止まらない玉木代表(写真・長谷川 新)
「政治的に殺されかけた人がいっぱいいる」ーー。
国民・玉木代表からソッポを向かれる立憲・野田代表
「玉木代表は、11日に予定されている首班指名選挙に関連して、
と発言しました。つまり、野田佳彦氏への投票を呼び掛ける立憲の求めには応じないことの意思表示ですね。それにしたって、かなり強い表現で立憲を批判したことになります。『殺されかかった』というのは具体的には、小選挙区で敗北し、その後比例で復活した神奈川19区と愛媛1区のことを指しているようです。ただ、そもそも国民と立憲は候補者調整などをしていなかったわけで、選挙で勝ち負けが出るのは当然のことですよ」(政治部記者)
玉木代表の“立憲憎悪”とも言えそうな発言に、X上では批判が相次いだ。
《恨み節?こういうの最近多いけど、何のための政治なの?》
《ちゃんと事前に調整しとけよ。お前がやってなかったからだろ》
《んなもん小選挙区ならどこの政党も一緒だろ。自分だけが被害者ヅラするのは自信がないことの裏返しなのか》
もともと立憲は、2017年に民進党が小池百合子都知事を代表とする希望の党に合流する際、枝野幸男氏ら合流を拒否された人々が中心となって設立。一方、国民民主は、2018年に民進と希望が合併してできた政党だ。
「国民民主は、ガソリン税を引き下げるトリガー条項の凍結解除と引き換えに、予算案に2回も賛成するなどしてきましたが、結局、凍結解除は実現していません。今後もいいように利用するべし、というのが自民党内の主流な意見です。
改憲や防衛政策で距離がある公明党をけん制するため、その都度、『国民や維新とくっつくぞ』という姿勢を示してきましたが、まさに今、議席数が近い公明と国民民主は、競わせるのにちょうどいい存在です。過半数割れしたからといって、主導権は絶対にわたさないでしょう」
ついにキャスティングボートを握った国民民主。自民に操られないためにも、野党どうしで争っている場合ではなさそうだが……。