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映画ライター・ムービージャーナリストのよしひろまさみちさんが11月もマストな映画&カルチャーをモリモリお届けします〜。
無罪判決が出たあの人に密着 『拳と祈り ―袴田巖の生涯―』
1966年に起きた殺人放火事件の容疑者として逮捕、死刑判決を受けて47年7カ月もの間、獄中生活を送った袴田巖さん。そして、彼の無罪を信じて働きかけてきた彼の姉・秀子さんを長年追い続けたドキュメンタリー映画『拳と祈り―袴田巖の生涯―』が公開中です。事件の真実に迫ろうとするのではなく、冤罪の裏側、そして袴田さん姉弟のたどった苦難の道のりはもちろんですが、同じく冤罪で収監され、『ザ・ハリケーン』(1999年)として映画化もされたことがあるボクサーのルービン・“ハリケーン”・カーターとの交流も。必見の一作です。
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『拳と祈り ―袴田巖の生涯―』
story 1966年の殺人放火事件の犯人として死刑判決を受け、47年7カ月もの間、獄中生活を送った袴田巖さん。2014年3月の釈放時はもちろん、22年間彼と彼の姉・秀子さんに密着したドキュメンタリー。
© Rain field Production
まぜこぜ社会っていいと思う 『まつりのあとのあとのまつり「まぜこぜ一座 殺人事件」』
マルチな活動で知られる東ちづるさんが多様性ある社会を応援する映画を発表。それが『まつりのあとのあとのまつり「まぜこぜ一座 殺人事件」』。東さんらしく、芸能界やメディアにはびこる保守的な考え方に対してNOをつきつけるストーリーになっています。クライムサスペンスと思いきや、コメディで思いきり笑い飛ばしながら、鑑賞後は考えさせられる構成。ダイバーシティ&インクルージョンって言葉だけは知っていても、それって何? という人多いんじゃないでしょうか。そんな方こそ、この映画を観れば一発で分かっちゃいますよ。
『まつりのあとのあとのまつり「まぜこぜ一座殺人事件」』
story それぞれの個性を活かしたパフォーマンスを披露する「まぜこぜ一座」は、舞台を無事に終え、打ち上げパーティへ。そんななか、座長の東ちづるが何者かによって絞殺されていた。一座は犯人探しに奔走するのだが……。
監督:齊藤雄基/出演:東ちづる、ダンプ松本、ドリアン・ロロブリジーダ、マメ山田、三ツ矢雄二、石井正則、芋洗坂係長 ほか/配給:Get in touch/公開:現在、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか 全国順次ロードショー中
© 2024 一般社団法人Get in touch
text:MASAMICHI YOSHIHIRO
otona MUSE 2024年12月号より