【DeNA】4連勝で1998年以来26年ぶり日本一!セ初の3位から下克上頂点…三浦大輔監督は号泣(2024年11月3日『スポーツ報知』)

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優勝し胴上げサれる三浦大輔監督(カメラ・岩田 大補)
◆SMBC日本シリーズ2024第6戦 DeNA11―2ソフトバンク(3日・横浜)
 2連敗からの3連勝で王手をかけていたDeNAが、ソフトバンクに快勝して4連勝で、1998年以来26年ぶりとなる日本一を決めた。レギュラーシーズン3位から日本一になるのは2010年のロッテ以来14年ぶり2球団目で、セ・リーグ球団では史上初の快挙となった。三浦大輔監督は歓喜の瞬間を迎えると涙を見せた。
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日本一を決めベンチで感極まる三浦監督
 レギュラーシーズンでは71勝69敗3分けで貯金はわずかに「2」。クライマックスシリーズではファーストステージで阪神を倒すと、ファイナルステージでは巨人も破って、17年以来7年ぶり4度目となる日本シリーズ進出を決めた。第1、2戦目の本拠地での2試合は、91勝49敗3分けの貯金「42」でパ・リーグを制したソフトバンクに2連敗。まさかのスタートとなったが、敵地での第3戦からは3連勝。2日は雨天中止となって2日連続で試合がなかったが、勢いは止まらず4連勝で一気に頂点をつかみ取った。
 本拠地での第6戦は、2回に筒香が中堅右へ、先発右腕・有原との元メジャーリーガー対決を制してソロ本塁打。「自分のスイングをすることを心掛けて打席に入りました。チームの勢いをつける結果になり良かったです」とうなずくと、桑原も2点適時打を放ってリードを3点に広げた。シリーズ新記録となる5試合連続打点となった桑原は「もう1点、もう1点と強い気持ちを持ち、そして後ろに繋げようと打席に入りました」と気迫の一打を見せた。
 4点をリードした4回に先発・大貫が柳田に2ランを浴びて2点差に迫られたが、5回にDeNA打線が再び爆発した。1死満塁から桑原の押し出し四球などで3点を奪うと、筒香が中堅フェンス直撃の3点適時二塁打。この回打者一巡11人の猛攻で5安打を集め、一挙に7点を奪ってリードを9点に広げて試合を決めた。
 1998年に日本一に上り詰めた際に先発の中心だった三浦監督は、21年にDeNAの監督に就任。1年目は借金「19」と苦しんで最下位に沈んだが、2年目の22年からは5、8、2と貯金を作り、順位も2、3、3位と躍進した。
 三浦監督は試合後のインタビューで「いや、もう、最高にうれしいです! 色んな思いが…、98年に優勝してから、そのあとなかなか勝てずに、自分ももう一度ということで、現役の時は優勝出来ずに、監督として、本当に優勝出来てうれしいです」と思いを口にしていた。

ソフトバンク 柳田らが呆然と敵将の胴上げ見つめる DeNAファンの前にも整列して挨拶、拍手浴びる(2024年11月3日『デイリースポーツ』)
 
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シリーズで敗れ、DeNAスタンドに一礼する小久保監督(右)らソフトバンクナイン(撮影・西岡正)
 「SMBC日本シリーズ2024、DeNA11-2ソフトバンク」(3日、横浜スタジアム

 

  小久保ホークスは悪夢の4連敗。4年ぶりの日本一を逃した。
 第6戦は押し出し3つを献上するなど、まさかの11失点。敗戦後、最後の打者となった柳田、甲斐、栗原らはベンチで呆然としたまま、DeNA・三浦監督の胴上げを見つめた。その後、グラウンドで左翼のソフトバンクファンだけでなく、右翼のDeNAファンにも挨拶。球場全体から拍手を浴びた。
 ソフトバンクとなった2005年以降では初めて、日本シリーズでの敗退。前回まで日本シリーズ出場した年は11、14、15、17、18、19、20年の7度でいずれも日本一となっていた。