2012年に始まったドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)の映画版。本作がファイナルとなり、12年間の歴史に幕を下ろす。
12年を振り返り、「(ドラマシリーズの)シーズン1で終わるつもりだったのに、もう1回、もう1回となって」と米倉。「西田さんにも参加していただいて…。そこに存在してくれたことに感謝しています」と、10月に亡くなった共演者の西田敏行さんを思い出したのか、涙を浮かべ言葉を詰まらせた。
◆「生きている中で言えない言葉、たくさん言えた」
米倉が演じる孤高のフリーランス外科医・大門未知子のキャラクターについて、中園は「ジェンダーギャップの激しい日本でけなげに働く女性が、明日も元気に会社に行きたくなるようなドラマにしたくて生まれた」と説明した。
大門のせりふの中で好きなものは、という問いに、米倉は「『私、失敗しないので』は結構、言いにくかった。私は階段から落ちたり失敗するので。楽しく言えたのは『いたしません』。生きている中で、言えない言葉をたくさん言えた」と笑顔を見せた。(砂上麻子)