寅さんの舞台に柴又を選んだ理由は?
映画「男はつらいよ」のロケ地になった地域が一堂に会する恒例の「寅さんサミット」が2日、東京都葛飾区の柴又帝釈天一帯で開幕した。10回目の今年は、映画公開から55周年とも重なり、山田洋次監督(93)らによる特別座談会も開かれた。
◆新作望むファンの声に「つくりたいけど…」
「男はつらいよ」のロケ地として柴又を選んだ理由について、山田監督は「ロケハンで柴又に来たとき、参道がちょっと曲がっていて風景に味があった。柴又というネーミングも懐かしさがある」と振り返った。
倍賞さんは「山田監督が街の人に『表は変えないでほしい』とお願いしたから今の街並みが残っている」。前田さんも「帝釈天に来るたびにすごくほっとする」と笑顔を見せた。
来場者から新作を望む声が出たが、山田監督は「つくりたいけど寅さんがいない。つくってほしいという声はうれしい」と答えた。
「寅さんサミット2024」を楽しむ参加者=東京都葛飾区で(布藤哲矢撮影)
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