再審に関する法制度の改正や冤罪の防止について考えるシンポジウムが2日、大津市で開かれた。日弁連再審法改正実現本部の本部長代行を務める鴨志田祐美弁護士は「著名な事件が多く動いている今こそ再審法改正をしなければならない」と強く訴えた。
シンポジウムでは、1984年に酒店経営の女性が殺害された滋賀県の「日野町事件」で強盗殺人罪で無期懲役の判決が確定し、服役中に病死した阪原弘元受刑者の長男弘次さん(63)が登壇。「良い決定が出るものだと信じている」と語った。
日野町事件では、第2次再審請求で、大阪高裁が2023年2月に再審開始を決定。大阪高検は決定を不服として最高裁に特別抗告している。
再審に関する法制度の改正や冤罪の防止について考えるシンポジウムが2日、大津市で開かれた。日弁連再審法改正実現本部の本部長代行を務める鴨志田祐美弁護士は「著名な事件が多く動いている今こそ再審法改正をしなければならない」と強く訴えた。
シンポジウムでは、昭和59年に酒店経営の女性が殺害された滋賀県の「日野町事件」で強盗殺人罪で無期懲役の判決が確定し、服役中に病死した阪原弘元受刑者の長男弘次さん(63)が登壇。「せめて父の名誉だけでも回復したいと思い頑張っている。間もなく良い決定が出るものだと信じている」と語った。
日野町事件では、遺族が申し立てた第2次再審請求で、大阪高裁が令和5年2月に再審開始を決定。大阪高検は決定を不服として最高裁に特別抗告している。
映画監督の周防正行さんも講演。刑事裁判では、検察官が有罪立証に必要だと思う証拠のみ開示し、無罪証拠が隠される場合があると指摘。証拠を全面開示する必要性を訴えた。