「投票日にビラ配り」自民党女性局長代理に公選法違反の疑い「証拠動画」入手「ぜひ投票を」の場面もz(2024年11月1日『SmartFLASH』)

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自民党女性局長代理の国光文乃氏(写真・時事通信
 
衆議院総選挙で、公示前の247議席から56議席も減らし、191議席に沈んだ自民党
その自民党から「茨城6区」で出馬し、選挙区では立憲民主党青山大人(やまと)氏に及ばなかったものの、89.098%の惜敗率が奏功し、比例「北関東ブロック」で復活当選した国光文乃(あやの)氏に公職選挙法違反の疑いが浮上した。
国光氏は、医師として東京医療センターなどに勤務。その後、厚生労働省保健局医療課の課長補佐から、丹羽雄哉厚生大臣の後継者として、2017年の衆院選自民党から出馬し、初当選。2021年の衆院選で2回めの当選を果たした。
党女性局の「局長代理」という肩書を掲げて今回の総選挙に臨んだが、選挙区で当選した過去2回とは異なる“逆風”のなか、比例での復活当選になった。
その国光氏に、投開票日の当日に選挙運動をおこなっていたという「公選法違反」の疑いがかけられている。選挙運動は、公選法第129条で《告示の日から当該選挙の期日の前日まででなければ、することができない》とされている。
選挙区内のつくば市の市民がこう話す。
「10月27日の選挙投票日の日曜日です。その日は、つくばエクスプレスつくば駅近くのつくばセンター広場で『キラバイ Fete de la musique 2024』という音楽イベントと『つくば中華フェア』という2つのイベントが開催されていました。
私は、たまたま用があって、会場近辺を訪れており、午後1時ごろだったと思います。オレンジ色のポロシャツに黒いパンツ、オレンジ色のスニーカーを履いた国光さんが、事務所のスタッフと思われる若い男性と音楽イベント会場にいらっしゃいました。男性も派手な蛍光オレンジのジャンパーを着ていたので、目立っていましたね。
何しに来たのかなと思っていたら、音楽イベントの客席の最後尾の席にいらっしゃった国光さんは、あるバンドの演奏が終わると、1人で前方のバンドのところに行き、マイクを前にあいさつし始めたんです」
10月15日に告示された衆議院総選挙では、一貫して、オレンジ色をテーマカラーにして選挙戦に挑んでいた国光氏。前述の市民がその後の様子について続ける。
「国光さん本人から投票を呼びかける話はありませんでしたが、司会者の男性が『ぜひ投票を』と言ったんです。そのとき、国光さんの事務所スタッフと思われる男性は動画を撮っていたように見えました」
音楽イベント会場を後にした国光氏は、今度は下のエリアで開催されている『つくば中華フェア』の会場へとスタッフとともに降りていったという。
「ちょうど、そのときに中国伝統芸能の『変面』のショーをやっていて、国光さんもそれを観ていらっしゃいました。ショーが終わった際、会場であいさつしたそうな顔で主催者のところに歩み寄っていかれました。
あいさつはしなかったのですが、国光さんは選挙用と思われるビラを手に持っていました。ビラには国光さんの顔写真が印刷されていましたから。まさかと思い見ていたのですが、会場にいた来場者らに話しかけながら、そのビラを渡していたのです。