皇室が買い上げた美術工芸品の展覧会 皇居三の丸尚蔵館(2024年10月29日『NHKニュース』)

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近代に皇室が買い上げた美術工芸品を紹介する展覧会が、皇居にある収蔵施設で29日から始まります。
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皇居・東御苑にある「皇居三の丸尚蔵館」は、皇室から国に寄贈された古代から近代までの貴重な美術工芸品の保存と公開を行っていて、29日から始まる展覧会では、明治から昭和初期にかけて皇室が買い上げた絵画や工芸品など25点が公開されます。
このうち、大正2年に開かれた明治天皇追想する博覧会で、「天皇御愛玩の品」として展示された1対の陶器の花瓶は、明治天皇が生前、宮殿内に飾っていたものだということです。
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また、原色を並べて太陽に照らされた秋の木々の明るさを表現した、洋画家、太田喜二郎の「並木道」という油絵は、大正天皇の即位を祝って開かれた大正3年の博覧会で展示されて以来、110年ぶりに公開されます。
「皇居三の丸尚蔵館」の岡本隆志主任研究員は、「皇室が、作品を買い上げることにより美術を振興する役割も担っていたことを感じながら作品を楽しんでほしい」と話していました。
この展覧会は、展示品を入れ替えながら12月22日まで開かれ、このほかに平安から江戸にかけて宮中に仕えた公家の書も公開されます。