衆議院選挙 あす投票日 各党の党首が最後の訴え(2024年10月26日『NHKニュース』)

政治とカネの問題を受けた信頼回復の取り組みや物価高対策をはじめとする経済政策などが争点となった衆議院選挙は、あす27日が投票日です。各党の党首や候補者らは街頭などで有権者に最後の訴えを行っています。

【動画】あす投票日 党首 最後の訴え

動画は5分17秒 「NHKニュース7」で放送しました。
※データ放送ではご覧になれません。

自民 石破首相 

自民党総裁の石破総理大臣は、東京 小平市で街頭演説し「物価上昇に負けない賃金上昇、そして新しいサービスや新しい商品の開発にお金を惜しまない経済を実現する。日本は世界有数の災害多発国であり、災害に強い日本をつくっていかなければならない。きょうもイスラエルがイランに対して攻撃をしかけた。ウクライナの戦争は終わらない。北朝鮮は毎月のようにミサイルを打ち上げている。日本の周りは核兵器を持った独裁専制国家が取り巻いている。責任を持ってこの国の独立と平和を守る。責任を持って国民の経済を守る。責任を持って国民を災害から守る」と訴えました。

立民 野田代表 

立憲民主党の野田代表は、石川県輪島市で街頭演説し「私たちは困った人、弱っている人のために寄り添う政治をずっと訴え続けてきた。きょうは能登にきて、改めてみなさんが置き去りにされている現状がよくわかった。予備費で小刻みに小刻みにお金を使っていくやり方では将来の見通しが立つわけがない。事業の再開や生活の再建の見通しを見えるようにするのが補正予算だ。政権をとったあかつきには、新しい政権のもとで、1か月で能登の復旧・復興のための補正予算を作る」と訴えました。

維新 馬場代表 

日本維新の会の馬場代表は、奈良県生駒市で街頭演説し「新しい行政サービスが必要になってくるが、今の政府の考え方では、また増税や何か負担をお願いをするやり方しか絶対にやらない。肝心なことは、私たち政治家が『身を切る改革』をして生み出された財源を将来への投資に回すことだ。日本大改革へつながっていくかどうか、非常に重要な選挙戦だ」と訴えました。

公明 石井代表 

公明党の石井代表は、北海道岩見沢市で街頭演説し「足元の物価対策や、持続的な賃金の引き上げ、それに少子高齢化や人口減少などの課題に対し、自公過半数割れを目指している野党がどう対応するのか。野党の政策はそれぞればらばらで日本が大混乱する。こういった野党に政権を委ねるわけにはいかない」と訴えました。

共産 田村委員長 

共産党の田村委員長は、東京 大田区で街頭演説し「アベノミクスの11年間、賃金は上がらなかった。しかし大企業は法人税の減税などで利益を膨らませ、ため込み、内部留保は200兆円積み増した。大企業の利益ばかりを応援しているこの政治を転換したい。そして何より暮らしの応援だ」と訴えました。

国民 玉木代表 

国民民主党の玉木代表は、福岡市で街頭演説し「政治の役割は国の懐を豊かにすることではなく、国民のみなさんの懐を豊かにすることだ。増えた税収を適切に還元し、減税と社会保険料の軽減、ガソリンの減税や電気代の値下げで手取りを増やす。国民に寄り添う政党になりたい」と訴えました。

れいわ 山本代表 

れいわ新選組の山本代表は東京・上野で街頭演説し「『物価は上がれど賃金が上がらず』、これを放置してしまったらまずい。今こそ減税や、悪い物価高が収まるまで現金給付が必要だ。失われたみんなの30年の所得を取り戻す。そのための選挙が今回の選挙だ」と訴えました。

社民 福島党首 

社民党の福島党首は、福岡市で街頭演説し「物価高騰対策として、3年間消費税をゼロにし、大企業の内部留保600兆円に課税をする。軍拡も『軍拡大増税』も、とめていく」と訴えました。

参政 神谷代表 

参政党の神谷代表は、東京 池袋で街頭演説し「消費税プラス社会保険料をセットで下げて35%以上は取れないよう上限をつけようと言っている。私たちの軸は国益にかなっているかどうか、日本国民のメリットになるかどうかだ」と訴えました。

今回の衆議院選挙は、石破総理大臣が今月1日に就任してから26日後に行われる戦後最短の短期決戦となりました。

小選挙区289、比例代表176のあわせて465議席をめぐり1344人が立候補し、12日間行われた選挙戦は26日が最終日です。

街頭演説ができるのは26日午後8時までで、各党の党首や候補者らは最後まで支持を呼びかけることにしています。

一方、全国各地では、投票所の設営作業なども行われました。

あす27日は、繰り上げ投票が行われた離島など一部の地域を除いて全国4万5000か所あまりの投票所で、午前7時から投票が始まることになっています。

そして投票は午後8時までに締め切られ、順次開票が始まります。