11月のアメリカ大統領選挙に向けて民主党のハリス副大統領の集会に歌手のビヨンセさんが参加し、ハリス氏を支持する姿勢を示しました。
ハリス氏としては、人気アーティストの力も借りて選挙戦の最終盤での支持拡大につなげるねらいがあるとみられます。
ハリス副大統領は、南部テキサス州ヒューストンで25日夜、集会を開きました。
演説に先立ち、地元出身で人気歌手のビヨンセさんが登壇し「私はセレブや政治家としてではなく、子どもたちが暮らす世界について深く心配する母親としてここに来た」と述べ、ハリス氏を支持する姿勢を示しました。
トランプ前大統領 “アメリカはごみ箱のようなもの”
テキサス州はメキシコと国境を接していて、トランプ氏は演説の中で「移民のギャングたちを入国させるハリス氏の政策は私たちの国、そして、人類に対する犯罪だ。国境を消滅させた彼女には選挙に出る資格すらないはずだ」と主張し、国境管理をめぐるハリス氏の対応を非難しました。
そのうえで「アメリカは必要とされない人々が捨てられるごみ箱のようなものだ」と述べました。
トランプ氏がこのところ「アメリカはごみ箱」と主張していることについて25日、ハリス氏は「これもまた、彼がみずからの国をけなしていることの1つの例にすぎない。アメリカの大統領は、議論を高め、アメリカ人の最良の部分を語る人物であるべきで、トランプ氏のようにアメリカの人々をけなし、軽んじる人物では務まらない」と非難しました。