牧野さんは25歳の時に結婚。自分の姓を維持したいという気持ちがあったものの、その時は夫の姓に変更することにしました。
仕事と育児の両立で忙しい日々を送っていましたが、牧野さんは自分らしさを取り戻すきっかけとなった言葉を見つけます。それは「ジェンダー」です。
牧野紗弥さん
「もちろん、パパ(夫)にも感謝したいけれども、私自身も同じ土俵に立って、同じように仕事であったりとか、自分の幸せを同じ土俵で持ちたかった」
牧野さんは結婚12年目に事実婚に切り替えることを決意。夫も子どもも理解してくれ、新たな家族のカタチをスタートさせました。
牧野紗弥さん
「父と母が子どもたちとどう付き合うかというところで信頼関係が生まれるのかな」
一方で、明確に反対しているのは参政党。
牧野さんは旧姓の使用拡大では根本的な解決にならないと言います。
牧野紗弥さん
「(旧姓使用の拡大は)どこかしらでひずみが出てくるだろうし、そのひずみが出た時にこういう風に対処します、だと、結局、永遠に対症療法でしかなくて、根本的な解決にはならないんじゃないかな」
子どもたちはお母さんの選択をどのように見ているのか。
次男(9)
「(Q.お母さんから牧野姓に変えようと聞いたときの気持ちは)あーそーなんだという感じで。兄は途中から変わったから恥ずかしかったと思います」
長男(13)
「別に恥ずかしくはないよ。所詮、名字じゃん。何かが変わるわけではないし。親と子どもの関係だから、家族ではあるんじゃないかな」
牧野さんは子どもたちに多様な生き方の選択肢を示し、子どもたちが自分自身で判断するように教えています。