俳優西田敏行さんが都内の自宅で亡くなったことが17日、分かった。76歳だった。10月8日にも都内で行われた映画「劇場版ドクターX」の完成報告会見に出席しており、突然の別れとなった。
所属事務所によると、西田さんはこの日も仕事の予定があったため、付き人が自宅を訪ねたところ、西田さんが倒れているのを発見したという。
事務所スタッフによると、この日正午すぎ、付き人から連絡があったといい、詳しい状況については「こちらでも把握できておらず、確認中です」とした。
大ファンだという関西ローカルのABCテレビ「探偵!ナイトスクープ」の2代目局長も務めた。
03年に急性心筋梗塞(こうそく)で入院したが、その後も俳優業、タレント活動に復帰。病気を機に、ヘビースモーカーから「禁煙」を宣言して、仕事を続けていた。
◆西田敏行(にしだ・としゆき)本名同じ。1947年(昭22)11月4日、福島県郡山市生まれ。明大中野高から明大農学部へ進んだが1日で大学を中退し日本演技アカデミーへ。青年座養成所に入り、71年「写楽考」の主役に抜てきされる。73年、NHK「北の家族」で人気俳優に。テレビでは「池中玄太80キロ」「おんな太閤記」「八代将軍吉宗」、映画「植村直己物語」「敦煌(とんこう)」で日本アカデミー主演男優賞を受賞。主な出演作に人気シリーズ「釣りバカ日誌」「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズ、バラエティー番組「探偵!ナイトスクープ」など。168センチ、血液型B。
西田敏行さん(2017年8月)
捜査関係者によると、17日に東京都世田谷区の自宅で倒れているのが見つかり、その場で死亡が確認された。
主な出演作は映画「敦煌」「学校」、ドラマ「西遊記」など。西郷隆盛役の「翔ぶが如く」、徳川吉宗役の「八代将軍吉宗」をはじめNHK大河ドラマにも多数出演した。役柄は幅広く、北野武監督の映画「アウトレイジ」シリーズでは暴力団幹部役を演じた。