西田敏行さん急死、事務所も困惑「この日も仕事予定だった」自宅を訪ねた付き人が発見(2024年10月17日『日刊スポーツ』)

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Xポーズで写真に納まる、前列左から岸部一徳内田有紀米倉涼子田中圭西田敏行さん。後列左から鈴木浩介遠藤憲一勝村政信(2024年10月撮影)
 俳優西田敏行さんが都内の自宅で亡くなったことが17日、分かった。76歳だった。10月8日にも都内で行われた映画「劇場版ドクターX」の完成報告会見に出席しており、突然の別れとなった。
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西田敏行さん訃報1時間前に米倉涼子が投稿、共に食事をしていた様子
 所属事務所によると、西田さんはこの日も仕事の予定があったため、付き人が自宅を訪ねたところ、西田さんが倒れているのを発見したという。
 事務所スタッフによると、この日正午すぎ、付き人から連絡があったといい、詳しい状況については「こちらでも把握できておらず、確認中です」とした。
 西田さんは1963年に地元・福島の中学を卒業後に上京し、70年に劇団青年座に入団。映画「釣りバカ日誌」シリーズなど数多くのドラマや舞台で幅広く活躍した。
 ユニークなルックス、確かな演技力で親しまれ、ドラマ「池中玄太80キロ」や、同ドラマの主題歌「もしもピアノが弾けたなら」が大ヒットして、紅白歌合戦にも出場するなど、マルチに活動した。
 大ファンだという関西ローカルのABCテレビ探偵!ナイトスクープ」の2代目局長も務めた。
 03年に急性心筋梗塞(こうそく)で入院したが、その後も俳優業、タレント活動に復帰。病気を機に、ヘビースモーカーから「禁煙」を宣言して、仕事を続けていた。
 ◆西田敏行(にしだ・としゆき)本名同じ。1947年(昭22)11月4日、福島県郡山市生まれ。明大中野高から明大農学部へ進んだが1日で大学を中退し日本演技アカデミーへ。青年座養成所に入り、71年「写楽考」の主役に抜てきされる。73年、NHK北の家族」で人気俳優に。テレビでは「池中玄太80キロ」「おんな太閤記」「八代将軍吉宗」、映画「植村直己物語」「敦煌(とんこう)」で日本アカデミー主演男優賞を受賞。主な出演作に人気シリーズ「釣りバカ日誌」「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズ、バラエティー番組「探偵!ナイトスクープ」など。168センチ、血液型B。

俳優の西田敏行さん死去 76歳、映画「釣りバカ日誌」(2024年10月17日『日本経済新聞』)
 
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西田敏行さん(2017年8月)
映画「釣りバカ日誌」シリーズをはじめ数多くの映画やテレビドラマで活躍した人気俳優、西田敏行(にしだ・としゆき)さんが死去した。76歳だった。
捜査関係者によると、17日に東京都世田谷区の自宅で倒れているのが見つかり、その場で死亡が確認された。
福島県郡山市出身で1970年に劇団青年座に入団。舞台で活躍するとともに映画やテレビドラマに出演し、愛嬌(あいきょう)のある笑顔や味のある演技で親しまれた。
主な出演作は映画「敦煌」「学校」、ドラマ「西遊記」など。西郷隆盛役の「翔ぶが如く」、徳川吉宗役の「八代将軍吉宗」をはじめNHK大河ドラマにも多数出演した。役柄は幅広く、北野武監督の映画「アウトレイジ」シリーズでは暴力団幹部役を演じた。
三国連太郎さんと共演した釣りバカ日誌シリーズは2009年まで22作続く代表作となった。歌手としても人気を集め、主演したドラマ「池中玄太80キロ」の主題歌「もしもピアノが弾けたなら」がヒット。テレビ番組の司会など様々な分野で活躍した。
08年に紫綬褒章、18年に旭日小綬章を受章。日本俳優連合の理事長も務めた。