現役裁判官が国を提訴 「地方転勤で報酬減は
違憲」訴え 国は全面的に争う姿勢
名古屋地裁(2024年10月17日『中京テレビNEWS』)
大都市から地方への転勤で裁判官の報酬が減らされるのは
憲法違反だとして、
三重県・
津地裁の現役の判事が、国に対し損害賠償を求める裁判が16日に始まりました。
訴状などによりますと、
三重県・
津地裁の裁判官・竹内浩史判事(61)は、
名古屋高裁などを経て3年前に
津地裁に赴任しましたが、地域手当の差などから報酬が減額になったということです。
竹内判事は、地方への転勤で裁判官の報酬が減るのは
憲法違反だとして、国に対し、
津地裁に赴任してからの3年間で減った額に相当するおよそ240万円を支払うよう求めています。
16日に始まった裁判で竹内判事は「今年が地域手当見直しの年にあたるにもかかわらず
最高裁が裁判官に意見を求めず、許すことができなかった」などと話しました。
一方、国側は「裁判官に支給される地域手当は
憲法で定められた『報酬』にあたらない」などと主張していて、全面的に争う姿勢です。
次の裁判は、来年2月に開かれる予定です。