5度目の総裁選挑戦となった石破氏。1回目の投票では2位だったが、決選投票では215票(議員票189、地方票26)を獲得し、194票(議員票173、地方票21)の高市氏を破った。
石破新総裁は、自民党が政権を失った当時を振り返り「私どもは3年余、野にあった。安倍総裁のもとで私は幹事長を拝命し、自由闊達な議論ができる自由民主党、公平公正な自由民主党、そして謙虚な自由民主党、みんなが心を一つにして政権を奪還した。もう一度その時に戻りたい」
その上で「国民を信じ、勇気と真心を持って真実を語り、この日本国をもう一度、皆が笑顔で暮らせる安全で安心な国にするために、石破茂、全身全霊を尽くす」と決意を語った。
1回目の投票は、国会議員票と地方票(党員・党友票)の計736票で争われた。
◆「歴史的瞬間」「正面から語る」
◆総裁選のテーマは
◆各陣営で決起集会
27日午前、各候補者の陣営は投票を前に決起集会などに臨んだ。
岩屋毅選対本部長が、美空ひばりさんの歌で知られる「勝つと思うな 思えば負けよ」の言葉を挙げ、「総力を結集して必ず石破総裁、石破総理を誕生させてまいりましょう」と呼びかけた。石破氏は「われわれのためではない。日本国のために、次の時代のために、この戦い、必ず勝たねばなりません。皆さんのお力、最後までよろしくお願いします」と訴えた。
高市早苗氏の陣営は午前11時30分から、30人近い支援議員が決起集会を開いた。「今日はくしくも2年前、安倍(晋三元)総理の国葬儀が行われた日」と語り始めた高市氏。「皆さまとともに日本を守り、未来を開く。そして、もう1回日本を世界のてっぺんに押し上げましょうよ」と訴えた。
中曽根弘文選対本部長は「内外の非常に課題がたくさんある。こういう時にわが国の舵取りを任せられるのは、経験が豊富な高市候補以外いない」とあいさつ。推薦人の1人は「(1回目の投票で)2位には入ると思う。決選投票はひやひやだ」と皮算用した。
小泉進次郎氏の陣営の決起集会には約50人の国会議員が出席。小泉氏は「私が勝つことができた暁には、チーム自民党一丸となって、日本の舵取りを進めていきたい」とあいさつ。小倉将信選対事務局長は、議員票について「この数日も『票を入れてもいいよ』という部分がかなりの数で増えている」と紹介した。
「必勝」の文字がかたどられたパンを受け取り、笑顔を見せる石破茂氏=9月27日午前、国会内で(由木直子撮影)
必勝を期して気勢を上げる高市早苗氏(中央)の陣営=9月27日、国会内で(佐藤裕介撮影)
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