自民党総裁選挙は松山市で地方演説会が行われ、9人の候補者が地方の活性化や産業振興、地域の交通手段確保などをめぐりそれぞれ主張を展開しました。
《東京一極集中の是正・地方の活性化》
この中では東京一極集中の是正や地方の活性化に向けた発言が相次ぎました。
加藤氏「1000億円規模の交付金を設立」
石破氏「新しい日本を地方からつくる」
石破元幹事長は「明るい日本を取り戻すため地域のことは地域で考えるのが地方創生だ。いつの時代も国を変え歴史を変えるのは都の偉い人ではなく地方であり、庶民大衆だ。新しい日本を地方からつくる」と述べました。
茂木氏「”日本列島の再改造” 東京一極集中の是正策を」
茂木幹事長は「地方の山あいで生まれ小学校は分校に通ったが人口減少で廃校になった。こうしたことが起こらないよう地域で産業を起こし、雇用もつくり、若い人が地方から出ていかない『日本列島の再改造』、東京一極集中の是正策を進めたい」と述べました。
《地方への投資や特色ある産業を伸ばす》
地方への投資や特色ある産業を伸ばすことで成長につなげるという主張も相次ぎました。
高市氏「農家などが稼げる状況つくる」
高市経済安全保障担当大臣は「すべての田畑を活用できる条件を整え、農家が稼げる状況をつくる。四国ではブリの養殖が有名だが日本は陸上養殖は世界一のレベルだ。世界初の完全閉鎖型の植物工場も日本企業が開発した。私たちはまだまだ挑戦できる」と述べました。
小林氏「各地に世界と勝負できる産業のかたまりを」
林氏「お金を落としてもらう仕組みをつくる」
小泉氏「循環型の経済・社会を確立する取り組み進める」
《地域の交通手段確保を》
海外や都市部とのネットワーク強化や地域の交通手段確保なども論点となりました。
上川氏「四国の空港の国際化や新幹線整備を」
河野氏「規制改革で企業技術を最大限発揮できる国に」
河野デジタル大臣は「高齢化が進む日本で自動運転が実用化されて病院や買い物に車がひとりでに走って連れて行ってくれる社会を実現しなければならない。規制改革をして企業が持つ技術を最大限発揮できる国にしなければならない」と述べました。
9人は19日、東京で街頭演説を行います。
「国会議員票」1票増えて368票に
自民党総裁選挙は、高橋祐介氏の繰り上げ当選が決まったことから「国会議員票」が1票増え、368票となります。
これに伴い「党員票」も同数の368票となり、あわせて736票で争われることになる見通しです。
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