会見中に感極まり涙…斎藤知事定例会見「県民のためにやってきた」
記者から、「選挙時は自民党から11人が知事を応援した、そのメンバーからも(あす)辞職の申し入れがあると思うが」と質問されると、「申し訳ないという思いです。3年前に会派を割って、重い決断をいただきました。その先生たちに出馬要請してもらい、私も決断し、これまで一緒にやってきました」と、知事選に出馬した当時や就任当時を振り返りました。
「先生方のアドバイス、じゅうぶん受け止めることはできなかったかもしれませんが、議会が終わるたびに、『頑張れよ』と言っていただいていたので、そこは大変申し訳ないなと・・・こういう状況になったのは申し訳ない、自分に対して悔しい。」と目に涙を浮かべました。
そして目を真っ赤に腫らして「先生方に感謝しています」と述べました。
斎藤知事はその後、平静になり「感情が出てしまい申し訳ないです。私自身は完璧な人間ではない、いろんな間違いもあったかと思うが、自身はこれからも一生懸命、県民のためにやっていきたい思いでいます」と話しました。
そして「県民からは、頑張れと言う声も、何やってんだという声もある。まだまだ力不足のところはあるが、未来のために頑張っていきたい。ぜひそこをご理解いただきたい」と言葉を続けました。
◆その涙は、亡くなられた元幹部への後悔ではないのか
今後は別の記者が、「感情が出てしまったということだが・・維新と自民の期待に応えられなかったということか?」と斎藤知事の感情の中身について質問します。
すると斎藤知事は、「期待に応えられなかったというよりは、結果的に、その方々から申し入れをうける状況になってしまったことに、自分の力不足というか、そういうものを強く思った。」と返答しました。
記者が重ねて、「片山元副知事も辞職会見で、『知事を支えられなかった』と泣いていた。知事の涙には、文書問題の対応に対する後悔や、元幹部職員が結果的に亡くなられたことへの後悔の感情は涙にこもっていなかったんでしょうか。」と聞きます。
斎藤知事は、「いまの説明は、先ほど申し上げた自民党の先生方への経緯や、維新の経緯に対する説明でした。」とし、文書問題への対応や元幹部職員に対しての涙とは、述べませんでした。
中野祐介市長=浜松市役所で2024年8月29日午前11時8分、山田英之撮影
兵庫県の斎藤元彦知事がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題で、総務省出身の中野祐介・浜松市長は11日、定例記者会見で「報道で見ていると、私の知っている斎藤さんとは、ちょっと違うなという印象を受ける」と語った。
会見で涙ぐむ兵庫知事
斎藤知事も総務省出身。同省時代に一緒に仕事をした経験がある中野市長は「斎藤さんはよく働き、適格な判断をして、住民に寄り添って仕事をする方だった。東日本大震災の発生直後、福島県飯舘村に入ってもらい、現地対応をお願いした」と振り返った。
斎藤知事の疑惑で県政が停滞している兵庫県の現状に対して「一日も早く、混乱収束に向けて斎藤知事に尽力いただきたい」と望んだ。自治体のトップとして中野市長は「最後は地域のため、住民のためが私の立場。改めて原点に立ち返って、しっかりした行動をとらないといけないと、一連の報道を見て感じている」と話した。【山田英之】
「おねだり疑惑」斎藤知事 137品の“贈答品リスト” カニ・おもちゃ・ユニフォーム…も「県のPRのため」改めて正当性を主張(2024年9月11日『ABCニュース』)
ABCテレビは、斎藤知事が受け取った“贈答品リスト”を独自に入手。そこには137もの品々が記されていました。
カニにユニフォームにおもちゃまで…
「MOTOHIKO」と名前が入ったユニフォームや、兵庫県の様々な特産品…中には世界的に有名なおもちゃまで…。
番組が入手したのは今年7月までの約3年間で、斎藤知事が企業などから受け取った物品のリストです。
百条委に提出された137品の贈答品リスト
先週金曜日(6日)に行われた百条委員会。知事に対する証人尋問はこのリストを元に行われていました。
たとえば、県を代表する織物として有名な「播州織」についてはー。
斎藤知事のSNSより
(斎藤知事)「浴衣は貸与をいただいて公務で使っていますし、ジャケットもワーケーション知事室のときに試着をさせていただいているので、『ぜひ着て下さい』ということで貸与をいただいております」
実際、リストに記載されている日付のSNSを見てみると…
(斎藤知事のSNSより)「“播磨織”のゆかたでパレード参加。夏が近づいてきていますね」
6日の百条委員会
贈答品のジャンルは多岐にわたっていて、その数は137。ただ、あくまでも応接室や倉庫などで使用または保管の確認がとれたもので、県の秘書課によると実際の数は把握しきれていないといいます。
――Q.秘書課のリストに無いものについて。カキをいただいた記憶はありますか?
「西播磨でカキ加工場を視察して、そこで食事させていただいた帰りに提供いただきました」
兵庫・香美町(去年9月)
――Q.カニですね。これは記憶にありますか?
視察に訪れたのは去年9月。その際、同行した職員の分までカニを持って帰ったと職員アンケートには書かれていました。
――Q.知事が言う、『個人としてではなく県として受け取った』PRのために受け取った範ちゅうではない。斎藤家の食卓をにぎわせただけですよ。
「自分自身が家で食べて、『おいしいものが兵庫県内にあるんだ』と知ることも、県知事としての大事な仕事だと思う」
斎藤知事は改めて正当性を主張した
告発文書を発端に次々と浮上する“おねだり疑惑”。斎藤知事は11日、改めてその正当性を主張しました。
「もはや怖い」兵庫県・斎藤知事 全会派が辞職要求も“県民から応援されている”発言にネットあ然(2024年9月11日『女性自身』)
8月30日に続き、9月6日に開かれた百条委員会の証人尋問でもパワハラ疑惑を否定し、亡くなった元局長が作成した告発文書について「誹謗中傷性が高く、公益通報にはあたらない」と主張。元局長に対する処分も、「適切だった」との認識を示していた。
【投稿あり】両手にカニを持って笑顔の斎藤知事
しかし9日には選挙で推薦した日本維新の会が、斎藤知事に辞職と「出直し選挙」を要求。兵庫県議会では最大会派の自民党なども辞職を求める方針を示しており、斎藤知事の後援会組織「ひょうごを前に進める会」の尾山基代表幹事(アシックス・シニアアドバイザー)も辞任していたことが明らかに。
まさに“総スカン”状態だが、渦中にある本人は頑として考えを改めるつもりはないようで……。
10日午前に報道陣の取材に応じた斎藤知事は、「県民からどのような声をかけられたか?」との質問に「激励の声かけですね、『頑張れ』と。『色んな声があると思うけど、やっぱり若いんだし、しっかり頑張ってほしい』という声が私には直接きていますね」とコメント。
記者から「批判の声というのは?」と問われると、「県民の皆さんから直接、そういったご批判を受けるということはあまりないという状況ですね」と説明していた。
さらに「今のところは辞職に応じることはない?」と尋ねられると、斎藤知事は「これから9月議会、補正予算を含めて大事な時期ですので、日々の業務をしっかりやっていきたい」と発言。前日の囲み取材時と同様に、続投の意思を示したのだった。
「兵庫県議会の全会派から辞任を求められる見通しですが、今後、不信任決議案の提出を検討している会派もあるといいます。もし可決された場合、斎藤知事は辞任、もしくは県議会の解散を選択しなければなりません。いっぽう県議会議員選挙は、16億円もの費用がかかると言われています。しかも県議会議員選挙は昨年4月に実施されたばかりで、任期はまだ3年残っています。大阪府知事の吉村洋文氏(49)も百条委員会での斎藤知事の説明について『兵庫県民の理解を得られるものではない』と苦言を呈しており、今の状況で斎藤知事に“味方”がいるとは思えません。いずれにしても、斎藤知事が県政を混乱させていることは間違いありません」(社会部記者)
各メディアが実施した県民へのインタビューでは、「兵庫県の恥さらし」とまで非難されている斎藤知事。にもかかわらず報道陣の前で、“県民から応援されている”と自負してしまう姿に驚いた人も多いようだ。Xやネットでは、あ然とする声が相次いでいる。
《ゾッとする人》
《幻聴じゃないんですか?》
《兵庫の知事、続投ってまだ言うのもはや怖い。ふたり亡くなってるんだよね……?》
《なんか、ここまで来たら恥ずかしい通り越して恐怖》
《激励の数の1兆倍やめてほしいという声があると思います》
《兵庫県民は、ドン引きを通り過ぎ、呆れているよ……………》