野田佳彦氏「今の政治状況に強い危機感」 代表選所信表明(2024年9月7日『毎日新聞』)

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立憲民主党の代表選に立候補し、共同記者会見に臨む野田佳彦氏=立憲民主党本部で2024年9月7日午前11時4分、猪飼健史撮影
 立憲民主党代表選が7日告示され、野田佳彦元首相(67)、枝野幸男前代表(60)、泉健太代表(50)、吉田晴美衆院議員(52)の4氏が立候補した。
 野田氏の所信表明は次の通り。
 早期の解散・総選挙が予想される。政権交代前夜の代表選だ。代表選を通じ、共に政権を取りにいこうという思いを共有したい。
 今の政治状況に強い危機感を抱いている。裏金のような問題がまかり通る政治と決別するため、きちっと政治改革を進める。政治資金規正法は天下のザルで、抜本的に改正する。被選挙権年齢を引き下げ、国会議員の世襲を制限する。
 アベノミクスで格差は拡大した。セーフティーネットをはり、分厚い中間層を取り戻すため政策を総動員する。多様性を認める社会を作り、地域コミュニティーの再生に尽くす。日米同盟が基軸の現実的な外交安全保障政策を進める。内閣人事局のあり方を含め新しい政と官の関係をつくる。
 野党議席を最大化し、自公を過半数割れに追い込むのが基本だ。他の野党とも緊密に対話をできるよう連携を図っていく。【安部志帆子】
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