麻生太郎10月引退説
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きっかけは小林鷹之・小泉進次郎両氏の総裁選出馬表明だ。若手候補に注目が集まるなか、麻生氏の手駒である上川陽子氏や河野太郎氏は埋没気味。国民人気トップの進次郎氏が総理になれば、「後見人」の菅義偉氏が副総理になることは確実だ。そうなれば麻生氏の居場所はなくなる―これが10月引退説の一つ目の根拠。
「もう一つ、櫛の歯が欠けるように、麻生派から小林や進次郎らを推すと表明する議員が現れ、派閥の統制が取れなくなっていることも大きい。『派閥を束ねられなくなったときが俺の引き際』が麻生さんの口癖でしたから、総裁選後の引退を考えていてもおかしくはない」(麻生派の中堅議員)
とはいえ、10月引退には打算もある、とこの中堅議員は続ける。
麻生氏の「策略」
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「麻生さんが長男の将豊氏(39歳)を後継にすることは決まっていますが、問題はその最適な時期がいつか、ということ。
進次郎総理が誕生すれば、次の選挙での自民党の勝利は確実。将豊氏も当選は間違いない。地盤を譲るベストなタイミングは、進次郎総理誕生の瞬間と見ているため、彼が総理になれば息子のために潔く身を引くのでは」
派閥とカネの問題が炎上したとき、「自民党は生まれ変わらなければならない」と力説した麻生氏。真の生まれ変わりのためにはなにが必要か、気付いたのかもしれない。
「週刊現代」2024年9月7日号より
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