全国高校野球選手権大会の決勝が23日、甲子園球場で行われ、関東第一(東東京)は京都国際(京都)に1—2で敗れ、惜しくも初優勝を逃した。京都府勢が夏の甲子園で優勝するのは、1956年の平安(現・龍谷大平安)以来68年ぶり。
京都国際戦に先発した関東第一・畠中=甲子園球場で
序盤から畠中鉄心投手(関東第一)と中崎琉生投手(京都国際)の両左腕の制球がさえ、投手戦になった。畠中投手は六回1死二、三塁のピンチを中飛と三振で切り抜け、坂井遼投手にスイッチ。坂井投手も九回2死三塁を三ゴロでしのぎ、0—0のまま延長戦に入った。
京都国際―関東第一 2回表京都国際2死、高岸の遊ゴロを好捕し、一塁に送球する遊撃手市川=甲子園球場で
◆小牧監督「全員が思いを持って攻めてくれた」
小牧憲継監督「精神力だけは絶対負けたらあかんと言い続けてきて、全員が思いを持って攻めてくれた結果。本当にすごい結果だと思う。1日でも長くこの子たちと野球をしたいと言ったが、まさかここまでとは…。こんなオッサンに素晴らしい夏休みをくれた子どもたちに、ありがとうの一言です」
京都国際戦に先発した関東第一・畠中=甲子園球場で
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◆小池都知事も都庁で観戦「もう一度拍手を」
東京都庁のパブリックビューイング(PV)で試合を見守った小池百合子都知事は、声援を送り続けた子どもたちに「皆さんが応援して、ここまでお兄さんたちが頑張りました。関東第一高校の素晴らしいプレーに、もう一度拍手をしましょう」と呼びかけた。
観戦した江戸川区の野球チーム「扇子田グリーンスターズ」の横田絃生(げんき)さん(11)は「結果は残念だったけど、初めて都庁に来てみんなと応援できて楽しかった。関東第一のショートのプレーが正確で良かったと思う。将来甲子園に出たい」と話していた。