声優の田中敦子さん
また「本人の意向により具体的な病名は伏せさせていただきますが、約1年に及ぶ闘病生活も含め、真面目で凛々しく、ちょっぴりお茶目な、田中敦子らしい人生だったように思います」とつづった。
田中敦子さんは昨年の11月23日、主人公・草薙素子役を務めた映画「攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間」(監督藤井直人)の初日舞台挨拶に登場し、28年間演じてきた素子について「孤高の存在だった草薙素子が、回を重ねるごとにお互いに寄りかかれるようになり、いまでは相棒」と感謝。さらに、「ここに立てていられるだけで心から幸せ」と声を震わせ「どうか忘れないでください」と涙を流して訴えていた。
田中光は、敦子さんと母子とは公表しておらず「このような形で親子関係をお伝えすることとなりまして、非常に残念でなりません」とし、「こんなに自慢の母を持つことができ、本当に幸せです。最後になりますが、田中敦子が真摯に携わってきた作品を、田中敦子が愛情を注いできたキャラクターを、田中敦子という声優をどうか忘れないでください。尊敬する女優/声優であり、愛するお母さんへ愛を込めて」とつづった。
田中敦子さんはニコール・キッドマンなど数多くの吹き替えを担当、また、「攻殻機動隊」シリーズ草薙素子役、「葬送のフリーレン」フランメ役、「呪術廻戦」花御役、「名探偵コナン」メアリー・世良などで知られる。