自民総裁選、小林鷹之氏が19日にも出馬表明 49歳 中堅・若手から待望論(2024年8月16日『産経新聞』)

自民党小林鷹之前経済安保相=7月29日、首相官邸(春名中撮影)
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自民党小林鷹之前経済安全保障担当相(49)=衆院千葉2区=が、9月の自民総裁選への出馬表明を19日にも行う方向で最終調整に入った。複数の関係者が明らかにした。党の「刷新」を求める中堅・若手議員から待望論が強まる中、立候補に必要な推薦人20人を確保する見通しが立った。
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岸田文雄首相が派閥パーティー収入不記載事件の政治責任を取って総裁選不出馬を表明した14日以降、小林氏を推す自民議員は連日、擁立に向けて協議を重ねている。解散を決めた安倍派(清和政策研究会)などの中堅・若手を中心に推薦人確保のめども付いた。
小林氏は財務官僚を経て、平成24年の衆院選で初当選し、現在4期目。政策通として知られ、令和3年には当選3回(当時)の若手ながら初代経済安保担当相として初入閣した。
月刊「正論」8月号のインタビューでは憲法自衛隊を明記する改憲の必要性を主張。自身を「保守思想を重んじる政治家だ」と強調している。解散を決めた二階派志帥会)所属だが、派閥の枠を超えて保守派の中堅・若手から小林氏の出馬を期待する声が上がっている。

[深層NEWS]鈴木英敬氏、小林鷹之氏が出馬なら支援へ…自民党総裁選(2024年8月16日『読売新聞』)
 
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 自民党牧原秀樹鈴木英敬衆院議員が16日、BS日テレの「深層NEWS」に出演し、9月に予定される自民党総裁選について議論した。
 牧原氏は「日本の将来に影響する総裁選で、ゆめゆめ従来の発想の延長で派閥の談合や、目先の人事欲しさの総裁選にしてはいけない」と述べ、開かれた総裁選にすべきだと主張した。
 安倍派に所属していた鈴木氏は、小林鷹之・前経済安全保障相(49)が出馬した場合、支援する意向を明らかにし、「正直に国民と向き合う若い世代のリーダーが必要だ」と述べた。

前経済安保担当相・小林鷹之氏、総裁選出馬表明へ 19日にも(2024年8月16日『毎日新聞』)
 
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首相官邸を訪問する自民党小林鷹之氏=2024年7月29日午後5時24分、平田明浩撮影
 9月の自民党総裁選を巡り、中堅・若手から待望論が出ている同党の小林鷹之前経済安全保障担当相(49)が19日にも出馬表明する方針を固めた。関係者が明らかにした。
 
 小林氏は二階派に所属。東大法学部を卒業後、1999年に大蔵省(現財務省)に入省。財務官僚として勤務する傍ら、米ハーバード大ケネディ行政大学院に留学し、米国の日本大使館に出向した経歴も持つ。
 自民が下野していた2010年、衆院千葉2区支部長の公募に応じ、12年衆院選で初当選した。21年10月には、当選3回で初代の経済安保担当相に起用された。【野間口陽】