どうりで…戦後、最も暑い7月でした 関東甲信、平年よりプラス2.5℃(2024年8月2日『東京新聞』)

 
 先月の関東甲信地方の平均気温は平年を2.5度上回り、1946年の統計開始以降で最も暑い7月だったことが気象庁のまとめで分かった。これまでの最高は、平年を2.4度上回る2018年7月だった。
厳しい暑さの中、汗をぬぐいながら横断歩道を歩く人たち=JR東京駅前で

厳しい暑さの中、汗をぬぐいながら横断歩道を歩く人たち=JR東京駅前で

 地点別では、東京都心の先月の平均気温が28.7度と平年を3度上回り、統計が残る1875年以降の150年間で、7月としては昨年と並び最高となった。

◆全国153地点のうち62地点で記録更新

 横浜市千葉市宇都宮市水戸市茨城県つくば市などでも同様に平年を3度前後上回り、いずれも7月として過去最高(タイ記録を含む)。気象台などがある全国153地点のうち62地点で最も暑い7月となる記録ラッシュだった。
 都市化の影響が大きい大都市圏の暑さを除外し、中小都市や離島の全国15地点(関東甲信では千葉県銚子市と長野県飯田市)の気温から算出した先月の「日本の平均気温偏差」も基準値を2.16度上回り、1898年以降の7月として最高値を塗り替えた。

◆8月もアチチ、熱中症警戒を

 気象庁によると、8月も全国的に高温傾向が続く見込み。東京都心は1日の最高気温が33.5度と7日ぶりに35度以上の猛暑日を免れたが、来週にかけて熱中症に警戒が必要な暑さが続きそうだ。(宇佐見昭彦)