対トランプで麻生が目をつける、自民党「最終兵器」
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今年4月に渡米し、トランプ氏と面会した麻生太郎・自民党副総裁。銃撃事件によって「ほぼトラ」となってからは、何につけても「この政策はトランプがどう受け止めるか」「この人事はトランプ対策として有効か」を考える「トランプファースト状態」になっているという。もちろん、9月に予定されている自民党総裁選も同様である。
「岸田総理の後継者として、麻生さんが上川さんを推すという見立てがありましたが、その線は消えた。理由は明快で、トランプ氏は他国の女性首脳との相性が最悪だからです。『上川じゃトランプと話ができねぇだろ』と一蹴していました」
「総裁選出馬が取り沙汰されている小林議員は、甘利明さんに可愛がられていることから麻生さんとも距離が近く、トランプ政権が力を注いできた経済安全保障の問題にも詳しい。米国留学経験があるうえ人心掌握にも長けているので、トランプにも気に入ってもらえると見込んでいる。小林さんが次の総裁選で勝つのは難しいでしょうが、トランプの在任期間は4年。麻生さんは先を見越して、今のうちに彼を手駒にしたいと考えているのです」(同)
次々と手札を切ったり変えたり。まるで「トランプ」である。
「週刊現代」2024年8月3日号より