【パリ五輪】第2日まとめ…日本勢にまさか続出 はりひな敗退、男子バレー、男子柔道などの敗戦相次ぐ(2024年7月28日『スポーツ報知』)

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試合に敗れ悔しそうな表情の高橋藍(右奥)(カメラ・岩田 大補)
◆パリ五輪 第2日(27日)
 パリ五輪は各競技は本格的にスタートしたが、日本勢は勝利が期待された競技でまさかの敗戦が相次いだ。

 

 

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 最初に日本が悲鳴に包まれたのは、男子バレーだった。金メダルを目指し世界ランク11位のドイツを追い込みながらフルセットに持ち込まれて逆転負けを喫した。
 ほぼ同時並行での「まさか」は男子柔道だった。60キロ級の永山竜樹(SBC湘南美容クリニック)が準々決勝で23年世界王者のフランシスコ・ガリゴス(スペイン)に不可解な判定の末に、一本で敗れた。永山はガリゴス相手の寝技を懸命に耐え、審判から「待て」がかかった。だが、力をゆるめた瞬間に相手の絞め技が決まり、これに主審はまさかの一本を判定。永山は納得できず、試合場を離れずに何度も映像検証を求めたが、受け入れられなかった。
 そして体操予選では橋本大輝(セントラルスポーツ)の鉄棒2連覇が消えた。2021年東京五輪種目別鉄棒で金メダルに輝いた橋本は、同種目で上位8人が進出する決勝に進めず。3種目目の鉄棒で、リューキン、カッシーナなど難度の高い離れ技を決めたが、着地で大きく崩れた。前方に飛び出し、着地用のマットから飛び出る大過失。技の美しさや正確さをはかる10点満点のE得点が7・133点に終わり、合計13・733点で、予選上位8位以内を逃すことが決まった。
 さらに卓球では混合ダブルスで日本のエースコンビが初戦敗退した。1回戦で、日本の張本智和(智和企画)、早田ひな(24)組が、北朝鮮のリ・ジョンシク、キム・グムヨン組に敗れた。21年東京五輪で金メダルを獲得した水谷隼伊藤美誠組に続く日本の連覇の夢がはやくもついえた。
 流れが悪い状況で意地を見せたのは女子柔道48キロ級の角田夏実(SBC湘南美容クリニック)だった。決勝でモンゴル選手に勝って、今大会日本選手団第1号の金メダルを獲得した。
 そして目標の金は逃したが、永山は3位決定戦を制して銅メダルを獲得した。