エア・ドゥ「カスハラ」対策でグランドスタッフの名札廃止へ(2024年7月27日『NHKニュース』)

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運輸業界で乗客から理不尽な要求を受けるカスタマーハラスメント、いわゆる「カスハラ」への対処が課題となる中、北海道を拠点とする航空会社「エア・ドゥ」は、空港のチェックインカウンターなどで業務を行うグランドスタッフの名札を早ければ来月にも廃止する方針を決めました。
カスハラをめぐっては、JR東日本と西日本のほか全日空日本航空が対処方針を相次いで発表するなど、企業側の対応を明確にする動きが広がっています。
こうした中、エア・ドゥはカスハラ対策として、空港のチェックインカウンターでの業務や乗客の案内などを行うグランドスタッフが身につける名札を早ければ来月にも廃止する方針を決めました。
廃止の理由について、会社や労働組合が行った調査で、グランドスタッフは、乗客から暴言を浴びせられたり、欠航などの際に法外な補償を求められたりといったカスハラに特に遭いやすいことが分かったためだとしています。
一方、キャビンアテンダントについては名札の着用を続けるとしています。
航空会社などの労働組合でつくる「航空連合」によりますと、グランドスタッフの名札を廃止するのは、エア・ドゥが初めてとみられるということで、今後、ほかの航空会社にも広がるか注目されます。