アメリカ大統領選挙でバイデン大統領が選挙戦からの撤退を表明したあと後継候補として有力視されているハリス副大統領が初めて公の場で発言しバイデン氏のこれまでの功績をたたえました。民主党内ではハリス氏を支持する動きがさらに広がっています。
党内で撤退圧力が強まっていたバイデン大統領は21日、11月の大統領選挙での再選を断念して選挙戦から撤退する考えを表明し、民主党の後継の大統領候補としてハリス副大統領を支持する考えを示しました。
ハリス氏は22日、ホワイトハウスで開かれたイベントに出席し、バイデン大統領が撤退を表明したあと、初めて公の場で発言しました。
この中でハリス氏は「バイデン大統領の過去3年間の業績は、比類のないものだ。私たちは彼が国に対して尽くしてくれたことに深く、感謝している」と述べて、バイデン氏のこれまでの功績をたたえました。
民主党内では22日、バイデン大統領が撤退した場合の後継候補として名前が取り沙汰されていた、ミシガン州のウィットマー知事のほか、イリノイ州のプリツカー知事らも相次いでハリス氏への支持を表明しました。
さらに、かつて民主党の中道派の立場で活動し、立候補を検討していると報じられていた、無所属のマンチン上院議員は22日、CBSテレビのインタビューで立候補しない考えを明言しました。
民主党内では現時点でハリス氏以外に候補者指名を目指す動きはなく、ハリス氏を支持する動きがさらに広がっています。