梅雨が明けて気温が上昇するなか、日傘を差して東京・銀座を歩く人たち(7月18日、共同)
昨年は7、8、9月と平均気温が観測史上最も高くなった。気象庁は今夏も異例の猛暑になると予想する。災害並みに危険な暑さが頻繁に来ると考え、備えを徹底しなければならない。
まずは熱中症対策だ。1993年までは年平均67人だった死者数が、2018年以降は21年を除いて1000人を超す。暑さに慣れていない今は特に危険だ。こまめな水分補給やエアコンの適切な使用を心がけるようにしたい。
高騰する電気料金を気にしてエアコンを控える人も少なくない。自治体は公共施設を避難先に指定し、住民に利用を呼びかけ始めた。企業にも協力を求め、商業施設などにも広げる必要がある。
夏の生活や仕事を変えることも検討すべきだ。スポーツや屋外作業は昼の休憩時間を延ばし、朝や夕方に集中するようにしてはどうか。コロナ下で広がったテレワークや、旅行と仕事を兼ねるワーケーションも有効だろう。