柳楽優弥、10月スタートのTBS系金曜ドラマ「ライオンの隠れ家」でTBSドラマ初主演、「兄弟愛、家族愛にすごくひかれた」(2024年7月19日『中日スポーツ』)

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10月スタートのTBS系金曜ドラマライオンの隠れ家」のキービジュアル。(左から)柳楽優弥佐藤大空、坂東龍汰(C)TBS
 俳優柳楽優弥(34)が10月スタートのTBS系金曜ドラマ「ライオンの隠れ家」(金曜午後10時)で主演を務めることが分かった。柳楽はTBSドラマでは初主演で、共演の坂東龍汰(27)演じる自閉スペクトラム症の弟と暮らす兄を演じる。2004年に主演映画「誰も知らない」で日本人初のカンヌ国際映画祭最優秀男優賞に輝いた名優が新境地に挑む。
 脚本は同局の火曜ドラマ「私の家政夫ナギサさん」やテレビ朝日系「おっさんずラブ」シリーズを手がけた徳尾浩司さんと、今作が連続ドラマデビューの一戸慶乃さんがタッグを組む完全オリジナルだ。
 物語は、市役所勤務の平凡な優しい青年・小森洸人(ひろと、柳楽)は両親を事故で亡くしてから自閉スペクトラム症の弟・美路人(みちと、坂東)と決まったルーティンで穏やかな毎日を過ごしていた。そんな兄弟の前に、5カ月にわたるオーディションで選ばれた佐藤大空(たすく、5)演じる「ライオン」と名乗る謎の子どもが現れ、〝ある事件〟に巻き込まれると生活が一変。嵐のような渦に巻き込まれていくヒューマンサスペンスだ。
 柳楽は「出演にあたって僕がひかれたポイントは、ヒューマンドラマという点でした。その中でも兄弟の愛や家族愛が描かれていくというところにすごくひかれました」と語り、「洸人は市役所で働いている安定志向で等身大なキャラクター。そこに弟がいて…ライオンが現れて環境が変わっていくことで安定志向な洸人がどのようにリアクションしていくのか、その関係性・トライアングルがどういった形で表現されていくのか、今からすごくワクワクしています」と意気込む。
 映画、舞台などで注目を集めている弟役の坂東は「美路人は生活の中で、強いこだわりがあったり、ある分野にすごく知識があったりします。そういった役を演じるのは、自分にとってチャレンジングだと思っています。大変な事件に巻き込まれていくことになりますが、笑えるシーンやかわいらしいシーンもあるので、どうチャーミングに演じていこうか、台本と格闘しているところです」と明かした。
 柳楽と坂東は初共演。柳楽は兄弟を演じる坂東に「初めてお会いしたときから…好きです。僕の方がキャリア的には先輩ですが、感じるバイブスみたいなものが似ている方なのかなと期待していますし、心強さも感じています。僕たちならではの良い色が出せたらと思っています」とコメント。さらに「心強い兄弟とここから冬まで『ライオンの隠れ家』の世界にどっぷりと浸かって、素敵な作品にしたいという気持ち一心で一生懸命撮影に挑みたいなと思っております」とアピールした。
 坂東も「本当にずっと大尊敬していた先輩なので…実はすごく緊張しています(笑)。実際にお会いしたらすごく優しくて安心しました。兄弟の絆は、海外の映画や日本でも描かれてきていますが、僕自身すごく好きな題材です。今回サスペンスが重なってきますが、兄弟の絆やつながりは丁寧に、柳楽さんと一緒に話し合いながら表現していけたらと思っています」と意欲満々だ。