兵庫県OBの2団体、斎藤元彦知事に事実上の辞職勧告 パワハラ巡り(2024年7月18日『毎日新聞』)

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斎藤元彦兵庫県知事=神戸市中央区で2024年7月16日、中尾卓英撮影
 兵庫県の斎藤元彦知事が県職員へのパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題を巡り、県の退職者で構成する2団体は18日、斎藤知事に県政正常化を図るよう要請した。事実上の辞職勧告に当たる。
 
 2団体は「ひょうご県友会」「県職員退職者会」で、計約3050人が加盟。「県政の停滞と混乱には誠に憂慮すべきものがある」とし、事態収拾のための措置を早急に講じることなどを求めた。告発文を作成し、文書の事実関係を検証する県議会の調査特別委員会(百条委)に出席する予定だった元県西播磨県民局長の男性(60)が急死するなど、県政に混乱が生じていることを受けて申し入れた。
 斎藤知事を巡っては、県職員の4割が加盟する県職員労働組合自民党県連の末松信介会長が実質的に辞職を要求。7月末での辞職を表明している片山安孝副知事も退任を進言したことを明らかにしたが、知事は一貫して辞職を否定している。【中尾卓英、山田麻未】

兵庫県職員OB・OGも辞職迫る 知事に「前代未聞の異常事態」(2024年7月18日『共同通信』)
 
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兵庫県の斎藤元彦知事の辞職を含む措置を早急に講じるよう求める要請書を提出する「ひょうご県友会」の吉本知之会長(左)=18日午後、県庁
 
 斎藤元彦兵庫県知事のパワハラ疑惑などを告発する文書を配布し、懲戒処分を受けた元県西播磨県民局長の男性(60)が死亡した問題で、県職員OB・OGでつくる「ひょうご県友会」など2団体が18日、「前代未聞の異常事態にある」として斎藤氏に辞職を含む措置を早急に講じるよう求める要請書を提出した。
 問題を巡っては現職約4千人を抱える県職員労働組合が、10日に事実上の辞職要求を突き付けている。斎藤氏はこの間、辞職を重ねて否定しており「県政が停滞する窮状を看過できない」と退職者が動く事態となった。

山口真由氏 兵庫・斎藤知事のパワハラ&おねだり疑惑に私見「より深刻な事実として訴えているのは…」(2024年7月18日『スポニチアネックス』)
 
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山口真由氏
 元財務省官僚で信州大の山口真由特任准教授が18日、TBS系「ゴゴスマ~GO GO!smile~」(月~金曜後1・55)にコメンテーターとして生出演し、斎藤元彦兵庫県知事のパワハラ疑惑、おねだり疑惑についてコメントした。
 知事の疑惑を内部告発した元県西播磨県民局長の男性に対し、斎藤知事は当初「うそ八百」などと完全否定。県は告発を誹謗中傷と認定し、男性に懲戒処分を課した。その後、告発の一部が事実と判明し、事態を重くみた県議会が百条委員会の設置を決定した。しかし、男性は7日に死亡した。自殺とみられる。
 百条委員会は19日に開かれ、公務中の斎藤知事が関係者に特産品のワインをねだるようなやりとりが録音された音声データなどが提出されている。
 一連の問題について、山口氏は「少なくとも1人が亡くなっている形ですが、そうであっても、客観的な事実を淡々と積み重ねていくことが大事」と前置き。告発文書の内容について「パワハラとかおねだりが前面に出てきているわけではなくて、むしろ最後の方に書かれている」と説明した。
 その上で「より深刻な事実として訴えているのは、県の信用保証協会にパーティー券を購入させたとか、セ・パ両リーグの優勝の際にクラウドファンディングが足りなかったので、補助金を出して、その補助金を寄付としてキックバックさせたみたいな、より深刻な公職選挙法違反みたいなものも出ています」と指摘。「そういうものが事実なのか、または事実と信じる相当な理由があったか、それに対して調査が尽くされているのか。そこをきちんと検証していかないと。仮に事実としないならば、それはそれで事実でないことを書いたということ、それもそれなりのことだと思いますので、それを流されずに考えることが重要だなと思います」と、要点を解説した。

大阪・吉村知事、パワハラ疑惑の兵庫・斎藤知事に苦言 高級コーヒーメーカーや特産品のワイン〝おねだり〟疑惑でも新展開(2024年7月18日『夕刊フジ』) 
 
 
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斎藤元彦兵庫県知事
 
兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ・おねだり体質疑惑をめぐり、2021年の知事選で斎藤氏を推薦した日本維新の会関係者から苦言が相次いでいる。維新の共同代表を務める吉村洋文大阪府知事は17日、事実関係や背景の積極的説明を促した。斎藤氏には、維新の元トップで前大阪市長、前大阪府知事松井一郎氏も、夕刊フジの連載「以心伝心」(17日発行)で、「徹底調査で疑惑が明らかになれば、職を辞するべきだ」と求めている。
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「同じことを繰り返し答えていて官僚的だ」
吉村氏は17日の記者会見で、斎藤氏の説明姿勢をこう評した。
会見では、斎藤氏から電話で「パワハラはしていない」と説明があったとも明かした。進退については、事実関係解明後に自ら判断するべきだとの認識を改めて示した。
斎藤氏の〝おねだり〟疑惑でも新展開があった。
兵庫県の原田剛治・産業労働部長は17日、県議会の産業労働常任委員会で、6月下旬に兵庫県警の任意聴取を受けていたことを認めた。斎藤氏は、同県加西市の家電・調理器具メーカーを訪問した際、同行した原田氏に同社が贈与を申し出た高級コーヒーメーカーを秘書課に送らせるよう指示した疑惑が持たれている。県警は任意聴取で、原田氏から当時の経緯などを確認したとみられる。
産経新聞は18日、斎藤氏が特産品のワインを〝おねだり〟したとされる兵庫県上郡町が、県側にワインを提供していたことが町関係者への取材で分かったと報じた。費用は数千円程度で、町の経費から支出したという。