「なんで辞めないの?」パワハラ告発された兵庫県知事 貫く“辞任否定”にネット唖然 “証人50人”報道も…(2024年7月17日『女性自身』)


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記者会見に臨む兵庫県の斎藤元彦知事=12日(写真:時事通信
兵庫県の斎藤元彦知事(46)のパワハラなど7つの疑惑を調査する「百条委員会」の理事会が7月16日に行われた。同日に行われた定例会見で斎藤知事は、改めて辞職を否定しており、疑問視する声が上がっている。
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魚を釣る斎藤知事
兵庫県の元西播磨県民局長だった男性は、今年3月、知事らのパワハラ疑惑などを告発したが、斎藤知事は告発内容を「嘘八百」と否定。同月末で退職を予定していた男性の局長職を解任して定年退職を認めず、停職3カ月の懲戒処分にした。だが、5月に公表された、丸尾牧兵庫県議員(無所属)が県職員を対象に独自に行なったアンケートでは斎藤知事のパワハラに関する証言も寄せられていた。
県議からは中立性の高い調査を求める声が相次ぎ、6月に百条委員会の設置が可決。男性は百条委員会にも証人として出席する予定だったが、今月7日に同県姫路市の空き家だった生家で亡くなっているのが見つかった。自殺とみられている。
男性は「死をもって抗議する」「百条委は最後までやり通してほしい」という趣旨のメッセージとともに、百条委員会で発言する内容をまとめた陳述書と、斎藤知事が出張先の自治体トップにワインをねだったとみられる音声データを残していて、男性の遺族は12日にこれらを百条委員会に提出。19日の委員会で、データや陳述書を資料として採用するかどうか判断する予定だ。また、16日の夕方には、百条委員会に出席する証人は50人程度が見込まれているとも報じられた。
斎藤知事の進退をめぐっては、同じく告発文書で言及され、12日に辞意を表明した片山安孝副知事(64)が5回辞職を進言したほか、県職員の約4000人が加入する県職員労働組合も事実上辞職を求めている。
これについて斎藤知事は16日の会見で、「前回の選挙で多くの負託をいただいた。コロナ後の新しい兵庫県に向けてより良い県政を目指して行くということが私の責任だと考えています」「県職員との信頼関係を再構築し、県政を立て直していくこと、これは時間がかかることかもしれません。そして、道は険しいかもしれませんけども、前に進めていくことが、私の県民の皆さんに対する知事としての責任の果たし方だという風に考えている」などと辞職を否定した。
次々と事実が明るみになり、告発文書への信憑性が高まる中、頑ななまでに辞職を否定し続ける知事。Xやネット上では斎藤知事の姿勢に対し疑問視する声が噴出した。
《最初の時よりどんどん情報が出て来てるのに辞任しないってもう鈍感力とかの話じゃない。兵庫県知事ってそんなにオイシイんだろうか》
《むしろここまできて辞任しない兵庫県の人、どないなっとんや頭の中》
《やり取りを見ていると人の意見を聞かず自論ばかり押し付けている感じ。こんな人とは思わなかった。とても失望しました》
《斎藤兵庫県知事 この人なんで辞めないの??県民の方々も辞めてくれと言ってるのになんでこんな頑なに辞めないのか謎すぎる 人亡くなってるのに何とも思ってない》

斎藤知事「贈答品おねだり疑惑」警察が県の部長を任意で事情聴取 「うちわ写真疑惑」職員は「知事から指示」と話す(2024年7月17日『FNNプライムオンライン』)
 
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兵庫県の斎藤知事のパワハラや贈答品を巡る疑惑について、警察に刑事告発があったことが分かった。
 
17日、企業からの贈答品を受け取っていた県の幹部職員は、警察から任意聴取を受けたと明かした。
17日に行われた県議会の委員会。
原田剛治産業労働部長:警察関係者とお会いしたことは事実でございます。
答弁した産業労働部長をめぐり問題となっているのは、企業からの「コーヒーメーカー」などの贈答についてだ。
■贈答されたコーヒーメーカー 受け取った県の部長は警察から任意聴取
ことし3月、兵庫県の元西播磨県民局長(60)は、斎藤知事のパワハラや贈答品のおねだり疑惑などを文書で告発。
元県民局長の告発文:(企業から)贈答されたコーヒーメーカーをその場では『いただけません』と辞退。一方、随行者の原田剛治産業労働部長に向かって『みんなが見ている場所で受け取れるはずないやろ』『秘書課に送るように言っておけ』と指示。後日、無事にコーヒーメーカーをゲット。
告発文を事実無根として県は元県民局長を懲戒処分。しかし産業労働部長もコーヒーメーカー等を受け取っていて、返却するよう指示を受けたのに返却を怠ったと、同時に訓告処分を受けた。
さらに、捜査関係者への取材により収賄罪の告発を受けた警察が、先月下旬、産業労働部長を任意で事情聴取していたことが分かった。
原田剛治産業労働部長:文書問題の内容について事実確認をしたいと申し出があり、警察関係者とお会いしたのは事実。犯罪の捜査のための取り調べを受けた事実はありません。告発状が提出されているか否か私は分かりません。
委員会で、産業労働部長は警察に会ったのは捜査ではなく、「あくまで事実確認のためだった。知事や副知事にも報告していなかった」と説明。詳細は今後の百条委員会で答えるとのコメントにとどめた。
■「はばたんpay」うちわに“知事の写真” 「知事から指示があった」職員が話す
もう一つ、委員会では、県のデジタル商品券「はばたんpay」のポスターやうちわにまつわる知事の疑惑についても議題になった。
県議による職員へのアンケート調査で知事が「自分の写真がない」と怒り、写真入りのものに変更させたと意見が寄せられていたのだ。
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2カ月前…
兵庫県 斎藤元彦知事 5月:産業労働部がしっかり議論をして『知事の写真を使うことになった』というふうに提案をしていただいたと認識。
しかし17日の委員会で…
産業労働部 福田地域経済課長:うちわについては知事から産業労働部に指示がございました。うちわで写真を入れたあとでしたら、ポスターも入れたほうがいいのかなということで、おそらくキャンペーンのイベント会場に、数枚程度、写真入りのポスターを掲示した記憶があります。
「はばたんpay」のうちわについては知事の指示があったと話した。
疑惑に対して二転三転する事実。県民が納得できる説明は果たされるのだろうか。

「『県民の負託』は通じない」 兵庫知事の説明に苦言 維新・吉村氏(2024年7月17日『時事通信』)
 
 日本維新の会の吉村洋文共同代表(大阪府知事)は17日、パワハラ疑惑などが指摘される兵庫県の斎藤元彦知事に説明責任を尽くすよう求めた。
 府庁で記者団に「『県民の負託を受けた』と繰り返しても通じない。ワインのおねだりや木材の椅子を受け取ったというのが出たら、真実を自分の記憶のままに正直に伝えた方がいい」と強調した。
 斎藤氏は吉村氏の下で大阪府財政課長を務めた後、2021年の知事選で維新などの推薦を受け初当選した。課長だった当時の印象について「仕事ぶりは真面目で熱心。パワハラの話は出なかった」と説明した。 

「『県民の負託』は通じない」 兵庫知事の説明に苦言 維新・吉村氏(2024年7月17日『時事通信』)
 
 日本維新の会の吉村洋文共同代表(大阪府知事)は17日、パワハラ疑惑などが指摘される兵庫県の斎藤元彦知事に説明責任を尽くすよう求めた。
 府庁で記者団に「『県民の負託を受けた』と繰り返しても通じない。ワインのおねだりや木材の椅子を受け取ったというのが出たら、真実を自分の記憶のままに正直に伝えた方がいい」と強調した。
 斎藤氏は吉村氏の下で大阪府財政課長を務めた後、2021年の知事選で維新などの推薦を受け初当選した。課長だった当時の印象について「仕事ぶりは真面目で熱心。パワハラの話は出なかった」と説明した。 

兵庫県の産業労働部長「県警から任意で話聴かれた」 告発文書で発覚の高級コーヒーメーカー受け取り巡り(2024年7月17日『神戸新聞』)
 
 兵庫県の産業労働部長が同県加西市の企業から高級コーヒーメーカーなどを受け取っていたことを巡り、同部長は17日、兵庫県警から任意で話を聴かれたと明らかにした。受け取りは死亡した元西播磨県民局長の告発文書で発覚した。
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元県民局長の文書に書かれていた内容
 この日あった県議会の産業労働常任委員会で、同部長が発言した。
 6月下旬、県警関係者から「事実確認をしたい」と申し出があり、聴取に応じたという。「具体的な容疑ではなく事実確認ということで、総務部長には報告したが知事にはしなかった」と釈明した。
 高級コーヒーメーカーについて、告発文書は斎藤知事が産業労働部長に指示して入手したとしていた。
 産業労働部長は4月の同委員会で、昨年8月に知事がこの企業を視察した際、自身がコーヒーメーカーとトースター(計6万円相当)を送るよう依頼し、受け取ったと説明。「地元製品のPRで知事に使ってもらうつもりだった。知事に断られ、返却するのを忘れていた」と述べた。
 文書で疑惑が浮上したことを受け、部長は受け取った製品を返却した。県は「個人で取得する意思はなく収賄罪には該当しない」と判断し、懲戒処分には当たらない「訓告」とした。