性加害や暴力に関する描写もあることからR15に指定されているためか、公開初週の週末興行成績ランキングではトップ10入りを果たすことは叶わなかった。だが、世間に広く存在の知られた映画であることは間違いないだろう。
監督インタビューで炎上
「映画公開の前日、7月4日にウェブメディア『ENCOUNT』で公開された同作の三木康一郎監督のインタビューが大きな話題となりました。三木監督は、構想自体は約10年前から練っており、10人ほどにオファーをかけたものの断られてしまったことを明かし、映画に対する思い入れを語っていました。
そのなかに、奈緒さんからインティマシー・コーディネーターを入れて欲しいという要望があったが断った、という説明があったのです。これが大きな物議を醸しました」(スポーツ紙記者)
インティマシー・コーディネーターは、映画やドラマで性描写のシーンを撮影するにあたり、役者と制作側の間に入って役者を身体的、精神的に守りサポートする役割を持つ。奈緒自ら申し出があったにも関わらず、監督側から断ったことに批判が殺到したのだ。
「炎上した状態で迎えた公開日には舞台挨拶も行われ、奈緒さんや三木監督も登壇。三木監督は謝罪の言葉を述べ、奈緒さんは“私は大丈夫です”と呼びかけており、彼女の振る舞いによって、騒動はひと段落かと思われました。
しかし、公式サイトに掲載されていた映画のあらすじから“快楽に溺れ”という文言が、公式なアナウンスのないまま削除されるなど、製作陣に対する疑念は払拭されていません」(映画ライター、以下同)
《とてもじゃないが世に出せなかった》
さらに、SNS上で指摘の声があがっていたのは“パンフレット”に関する話題だ。
映画の定番のグッズのひとつであるパンフレット。各出演者やスタッフのインタビューなどが掲載されるもので、『先生の白い嘘』のパンフレットは、公開日当日に“発売延期”が発表されていたという。
「公式ホームページのお知らせ欄に掲載されていましたが、SNS等でのアナウンスはなく、劇場に足を運んで気付いた人も多いようですね。発売延期の理由については“一部不備”としているものの、不備の詳細については明かされていません。
公開日当日に誤字などの不備に気付いた可能性もありますが、ホームページのみでの発表という姿勢をみると、より炎上してしまうような表現があったのでは、と疑われるのも無理はないかと。これほど話題になってしまったわけですから、ひとつひとつ慎重に進める必要があるのではないでしょうか」
実際、ネット上ではパンフレットの販売延期について、
《インティマシー・コーディネーターは必要じゃない発言以上に不味い内容が満載でとてもじゃないが世に出せなかったんだろうな》
《なんか文面で言っちゃってたんじゃないかと勘ぐってしまう》
《もっと燃えそうなコメントがあったのでしょうね》
などと疑う声が見受けられた。
パンフレット発売延期の経緯について、松竹の映画宣伝部に事実確認のための質問状を送付したものの、期日までに回答は得られなかった。
公開開始からすでに1週間が経った。一体いつになったら発売されるのだろうか