67歳オバ記者、都知事選出馬表明した石丸伸二さんの取材で安芸高田市へ 会いたかった理由と「67歳にはきつかった」過酷スケジュールについて(2024年6月16日『8760 by postseven』)

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石丸伸二さんに会いに広島県安芸高田市まで出向いたオバ記者
ライター歴45年を迎えたオバ記者こと野原広子(67歳)。以前から注目しているのが、東京都知事選に出馬表明した前安芸高田市長の石丸伸二さん(41歳)だ。念願叶って、その石丸さんにインタビューできることになり、東京からはるばる広島の安芸高田市へ。取材秘話と「67歳にはきつかった」というスケジュールについて綴る。
 
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オバ記者が安芸高田市まで会いに行った石丸伸二さんとのツーショット。
 
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地元書店では平積み!の石丸さんの著書
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石丸伸二さんへのインタビューで安芸高田市
67歳ってどんなイメージ? 役所からは「前期高齢者」と呼ばれて3年経つから、間違いなく“老人”なんだけどその自覚がありやなしや。というのも最近の私は40代の頃と変わらないスケジュールで働いているんだよね。
先週は安芸高田市まで市長だった石丸伸二さん(41歳)にインタビューに行ったんだけど、まぁ、そのスケジュールのすさまじかったこと! その話はともかく、都知事選に出馬表明した彼のこと、知ってます? 知っている人は「ええ~っ、ほんとにインタビューできたの? すごーい、うらやましー。いいなぁ」とすごい騒ぎ。が、「誰それ?」という人も少なからずいるんだわ。
YouTubeで“おじさん議員”との攻防を毎日チェック
私が彼を知ったのは1年前のこと。YouTubeで地元紙の若い記者と口論をしているのを聞いてからよ。安芸高田市の市長として「よく調べてから取材に来てください」とビシビシと記者を詰めていくのを聞いて、「ふんっ。記者の苦労も知らないでさ」と反感を持った私。京都大学を卒業して大手銀行に就職してニューヨーク支社勤務? ふーん、そんなエリートが衰退した故郷の市長になるために戻ってきた? ふーん。てな感じでたいした興味も持たなかったの。
でもYouTubeって、ある番組をちらりと聞くと、AIとやらが「あんた、好きでしょ?」とそれ系の番組をどんどん送ってくるじゃない? 次はおじさん議員を声を張り上げて詰めていたのよ。で、話を聞いていたら、むむむ。市長の話は理屈が通っている。おじさん議員は私が田舎でさんざん見てきた「若造が何言うんだ、オラッ」と理屈より気合いの人たち。気がつくとこの攻防が面白くなって毎日視聴するようになってね。これまで地名すら読めなかった安芸高田市市議会の議員たちのキャラクターまで私の中ですっかりおなじみになっていたわけ。
その主役である市長が会ってくれるという。しかも翌日は退任式という日に。もう、嬉しいなんてもんじゃないって。この1年間、もし会ったら聞きたいことが喉元まで詰まっていたんだから。
2泊3日で取材の準備から執筆まで大忙し
と、ここからが体力勝負よ。東京から広島まで『のぞみ』でいけば4時間。安芸高田市まではさらに広島市内のバスセンターからバスに乗って1時間半かかるの。でもそこはほら、鉄子の私。「大人の休日倶楽部」会員の私は東海道新幹線の『ひかり』は30%引きだから、普通料金でグリーン車に乗れるわけ。その代わり、岡山で乗り換えて広島まで乗車時間が5時間を超えるけど、それは望むところなの。しかしそれは若いつもりでいるからでね。
朝の9時に東京駅を出発して午後2時前に現地に到着。予約していた駅前のホテルのベッドにひっくり返ったら、新幹線の中でうとうとしていたはずなのに1時間くらい意識をなくしたもんね。で、気を取り直して発売されたばかりの石丸さんの本、『覚悟の論理』を近くの書店を探して買ってきて、翌日に備えて読破してね。そしてインタビュー当日は現地で編集のSさんとカメラのKさんと合流して夕刻からいよいよ本番。しかし石丸さんがあんなに気持ちのいい人だとは思わなかった。私たちも石丸さんも笑いっぱなしだもの。
帰京翌日は朝からアルバイトへ
その興奮も冷めやらぬまま、女3人で地元の温泉でひとっ風呂。露天風呂で手足を伸ばした時の気持ちよさと言ったらない。カメラのKさんの運転する車で 広島の市内に戻ってオイスターバーへ。そして翌日、私はホテルに一日中こもって、インタビュー記事を執筆。結局、仕上げたのは最終の午後8時5分広島発『のぞみ』に乗る直前よ。それだけじゃない。帰りの車内で東京駅に到着するまでにネットの連載の記事を書きあげたの。
それだけでも67歳の身にはこたえたけど翌日は朝9時に議員会館に出勤して9時半からの国会案内のアルバイトだって。政策秘書のNさんから「人手が足りないのでお願いします」と言われたら断るわけにもいかず……。炎天下、小学生の団体を引き連れて広い国会議事堂の敷地内をあっちに行き、こっちに行きしたらもうダメ。翌日から3日間、寝ては起きての繰り返しでほぼ寝たきりになったのでした。それでも無理、無茶のしがいがあった1週間でした。
 
◆ライター・オバ記者(野原広子)
1957年生まれ、茨城県出身。体当たり取材が人気のライター。これまで、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。昨年10月、自らのダイエット経験について綴った『まんがでもわかる人生ダイエット図鑑 で、やせたの?』を出版。
 
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で、やせたの?: まんがでもわかる人生ダイエット図鑑 単行本ハードカバー – 2021年10月21日
野原 広子(著),有田リリコ(著)
ダイエット歴50年の記者が大検証ダイエットでしたが、
権利を失い約50年。10代のあらゆるダイエッ​​トを試し、今も続けている女性セブン名物ライターオバ記者〈野原広子)。ニュースポストセブンでは、ダイエットのサイトを持ち、自ら赤裸々な姿をさらして成果を出したり、出さなかったり・・・本人曰く「恋がうまくいってるときってダイエットはおろそかになるのよね」う、ウン?一方、ダイエットする友人を見ては毎日インスタに、面白おかしく漫画を載せている有田リリコ。この二人の
コラボは歴史に残るダイエッ​​ト論?となるでしょう・・・〈大げさ〉しかしそんなにいろんな
ダイエット試して「で、やせたの?」
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オバ記者のダイエットサイトは奇想天外、波瀾万丈な体験型でいつも楽しみでした。そしてオバ記者の人生もやはり波乱に富んだものとなりました。カワイイけどちょっと毒のある有田リリコの漫画と共にあなたも自分のダイエット人生をクリスマスに備えてください。「そうそう、あの時、ディスコがはやったわね。毎日通ってウエスト56センチだったわ」「紅茶きのこの中にもあったよ」などと、絶対にどれがいいか一つは〈全部かも?〉あなたもやった事のあるダイエッ​​トがあったはずです。思い出と共に友と語り合うツールになったら幸せです。